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伝説の風俗誌『俺の旅』編集長が明かす「下半身」最新傾向

夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.08.07 20:00 最終更新日:2019.08.07 20:00

伝説の風俗誌『俺の旅』編集長が明かす「下半身」最新傾向

 

 2003年7月に創刊された風俗情報誌『俺の旅』。“体当たり取材” が評判の隔月刊誌だったが、ネットに押されて2019年4月、惜しまれつつ休刊した。

 

「それまでの情報誌は店舗からの広告費で経営をまかなう『風俗広告誌』がほとんどでした。『それでは読者が置き去りだ』と考え、私たちは全国津々浦々に出向き、実際に体験や取材をすることを基本にしました。それが受け入れられたのだと思います」

 

 こう語るのは、同誌で14年間編集長を務め、風俗取材で日本を3周したという生駒明氏。自身も「正確な数字は覚えていません。おそらく数百店を取材しました」というツワモノだ。

 

「苦労の連続でした。現地取材は当然経費がかかります。しかし、『名物、風俗にはケチるな』が取材の基本ですから、移動は夜行バスや青春きっぷなどで。泊まるのは格安カプセルホテルでした」(生駒氏、以下同)

 

 続いて、その苦労話を掘り下げてもらおう。

 

「『俺の旅』が目指したのは、『風俗版ブラタモリ』なんです。読んだ読者が『そこに行った気分、遊んだ気分』になれるように心がけました。ですから、地元の名物料理は必ず食べて、誌面で紹介します。

 

 そして、風俗紹介もとことんリアルに伝えるようにしました。そのため、店と揉めることもありましたけど(笑)。

 

 たとえば過激なサービスで人気の店には、潜入取材をします。店名はイニシャルで掲載するのですが、それでもだいたいバレちゃいますよね。それで苦情が来て、店に謝りに行ったこともありました。

 

 怖いお兄さんが出てきた? それはありませんでしたが、土下座をしたことはあります」

 

 そんな『俺の旅』で人気のあった企画は漫画ルポだった。

 

「欲望を満たせる風俗店を紹介するのですが、読者はリアリティと臨場感を楽しんでくれていたみたいです。反対にコケたのは外国人の店。国を問わず、読者からの人気は低かったようです(苦笑)」

 

 生駒氏は休刊した現在も最新情報を集めている。風俗業界のトレンドを聞いた。 

 

「目立っているのは、あまり集客がよくないファッションヘルスが、“手のサービス” がある個室ビデオ店に業態転換していることです。

 

 昔はモグリの店が多かったのですが、許可店のヘルスなら堂々と営業できます。しかも手だけなので、風俗未経験の素人っぽい女のコが多く揃っていて、料金は3000円足らず。コースによってはナマで胸が触れます。 

 

 また、コスプレ人気もじわり復活しています。ゴージャス感が演出できることもあり、ヘルスやソープでバニーガールがきてますね。うさぎの耳をつけたまま、すぐ口でしてくれるヘルスは、行列ができるほど繁盛しています。

 

 一方、OLコスチュームは鉄板人気ですが、最近は生保レディなど、細分化されています」 

 

 風俗を誰よりも愛する男・生駒氏の “俺の旅” は続く。


いこまあきら
46歳。編集プロダクション勤務を経て実話系雑誌のフリー記者になる。その後、ミリオン出版の社員になり『俺の旅』編集部に配属。2005年から編集長。現在はフリー

 

(週刊FLASH 2019年8月6日)

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