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村西とおる、米国のAV撮影でFBIに逮捕「保釈金は1億円だった」
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.18 16:00 最終更新日:2019.10.18 16:00
1986年、独創的な表現で、「AV界の帝王」への道を着実に歩んでいた村西だったが、ハワイでFBIに逮捕されてしまう(第6話)。
村西「ハワイロケの最中に、武装したFBIや入国管理事務所捜査官、ホノルル警察、ハワイ州警察の4チームが別荘に突入してきたんですよ」
本橋「撮影隊16名が捕まったという。ダイヤモンド映像の専属第1号の(女優・)沙羅樹に聞いた話では、窓から拳銃を向けられて、『Hold up!』と言われたと。ドッキリカメラかと思ったらしいです。
護送車に連れていかれたときに、村西監督が腰縄に手錠をかけられた姿で『沙羅ちゃん、大丈夫!』と言ったそうですが、沙羅樹もさすがに『大丈夫じゃないでしょ!』と思っていたそうです(笑)」
村西「私は、45口径を突きつけられて『Freeze!』って言われたんだけどさ、『プリーズ』に聞こえて、『こんなときに何を丁寧語使ってんだよ』と笑っちゃったわけ。そのせいで、マリファナでもやってんじゃないかってよけいに疑われた。
結果、懲役370年。最終的には、司法取引をして、約1億円をかけて保釈されました」
それから約30年。『全裸監督』は、村西と因縁深いアメリカのNetflixから、配信されることになった。
村西「自分の国に反旗を翻してきたやつをフィーチャーした作品を、全世界に配信してくれるとは、さすがエンタテインメント大国」
本橋「絶対おもしろい半生だと思うけど、地球規模でこれだけ共感を得られるとは」
村西「190カ国に配信するというのは、人種も言語も文化も宗教も違う全世界の皆さんに、理解されるものを作るということ。その意味で、原作どおりに描くのは、限界があると思っています。ドラマ『全裸監督』は、それを差し引いても、ファンタスティックな作品、ナイスでございます」
むらにしとおる
1948年9月9日生まれ 福島県出身 セールスマン、ビニ本業者などを経て、1980年代からAV監督として活躍。さまざまな表現を発明。「AVの帝王」と呼ばれ、雑誌やテレビ番組に多数出演
もとはしのぶひろ
1956年4月4日生まれ 埼玉県出身 早稲田大学政治経済学部卒。著作家・評論家。1982年に村西とおると出会い、その活動を随時執筆する。代表作に『東京最後の異界 鶯谷』(宝島社)、『ベストセラー伝説』(新潮新書)、『全裸監督』(太田出版)などがある
写真・井上たろう(村西監督の近影)
(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)