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冨手麻妙、『全裸監督』の撮影は「最高に気持ちイイ現場!」
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.10.25 20:00 最終更新日:2019.10.25 20:00
Netflixで190カ国に配信され、全世界が熱狂するドラマ『全裸監督』。原作は、“AV界の帝王” 村西とおる監督の半生をドキュメントで描いた同名著書だ。
劇中で、村西監督の初AV作品の主演女優・奈緒子を演じた冨手麻妙。見事な脱ぎっぷりは、凜々しくもある。出演を決めた理由を聞くと、彼女からは意外な答えが帰ってきた。
「じつはオーディションを受けていたのは、『黒木香』役だったんです。当時の黒木さんが書かれた本を読むと、すごく頭がよくて、『まだ女性が言えなかったことを発言した、日本を代表する女性だな』って。この役は絶対にやりたいと思って、オーディションに参加したんです。
撮影前に3カ月ぐらいかけたオーディションの結果、決まったのは奈緒子という役。黒木さんをずっとイメージしていたので、『奈緒子って誰ですか?』って聞いちゃいました(笑)」
台本もなく、役柄もわからない。ヌードシーンもある奈緒子を演じる決意をさせたのは、Netflixスタッフの、丁寧なディスカッションと熱意だった。
「一応、モデルは卑弥呼さんですが、沙羅樹さんやいろんな方を混ぜた役なんです。誰をイメージしたらいいのかを話し合ったんですが、あくまで奈緒子はオリジナルキャラクター。
自分の中で作り上げていけるのは魅力だと思ったけど、自分が裸になって作品に出演するときは、『女性の強さみたいなものを表現したい』と思ってやっているんですね。
奈緒子でそれが出せるのか、いろいろ悩んでいたときに、Netflixのプロデューサーの方たちが熱心に話を聞いてくれて。日本では、お互いに意見をぶつけ合うことはタブー視されている風潮があるので、ディスカッションを大事にしてくれる姿勢は信頼できた。安心して奈緒子として、作品に入っていけましたね」
村西のAV初監督作品となる『暴行バスジャック甲子園』の撮影場面は、「村西軍団」の熱量が伝わってくる名シーン。撮影中は?
「長回しでワンカットで撮ったんですよ。一切割らずに撮ったから、めちゃくちゃ大変でした。あのシーンは、村西軍団は初めてのAV撮影、奈緒子は初めての村西との仕事と、初めて尽くし。役者たちも、何をやっているのかわけがわからなくって、とにかく必死で(笑)。
でもそのカオスな状態になっているのが、逆に映像として見たときに、すごくおもしろかったんですよね。撮影が終わった後は、思わずみんなでハイタッチしちゃうぐらい熱気がすごかった。『俺たち、今日からチームだぜ!』みたいな感じで、『こんな気持ちのいい現場ってあるんだな』って思いました」
この撮影後に、村西軍団は焼き肉屋に行き、店でいちばん安い豚足にむしゃぶりつく。彼らの結束の固さが伝わる象徴的なシーンだ。
「豚足を食べすぎて、気持ち悪くなっちゃった(笑)。あのシーンでは、玉山(鉄二)さんだけ『俺、豚足嫌いだから』って野菜だけ食べてて、ずるいなって(笑)。
ハワイの撮影だけは最初でしたが、そのあとは基本的に第1話から順に撮影。この第3話のあとの出演が第7話で、少し撮影が空いたんです。久しぶりに現場に行ったら、みんな成長して大人になっちゃって、全然雰囲気が違うんですよ。
(山田)孝之さんなんて、完全に村西さん(笑)。武(正晴)監督たちも、いいシーンを撮った後に『カット! エクセレント! ビューティフォー!』って村西さんになってて(笑)。
リミッターが外れているというか、ぶっ飛んでる最高の現場でした。いまも『村西軍団』で集まりますが、久しぶり感はないですね(笑)」
配信開始から2カ月になるが、“全裸監督熱” は、まだ冷めそうにない。シーズン2の制作も発表になったが、どんな内容になるのか、気になるところ。
「これまでも人生が変わるような作品はありましたが、『全裸監督』はなかでも特別。本当に出演してよかったと思うし、日本のタブーを変えてくれる作品だと思ってます。
シーズン2は奈緒子と三田村(柄本時生演じる助監督)の恋も描かれるんじゃないかな。私も『早く撮影に入りたい』とワクワクしてるので、皆さんも楽しみにしていてくださいね」
とみてあみ
25歳 1994年3月17日生まれ 神奈川県出身 T161 2014年、園子温監督に直談判し、2015年に『新宿スワン』で映画デビュー。2017年には同監督作品の『アンチポルノ』で自身初のヘアヌードを披露し、話題となる。そのほか最新情報は、公式ツイッター(@AmiTomite)にて
(週刊FLASH 2019年10月22・29日号)