新年度、新入社員を迎えた会社は多いだろう。今回は新人女子社員を落とした経験のある男たちの声に耳を傾けよう。一人めは都内のメーカー勤務の会社員・Aさん(51)。口説き術に趣味の旅行を役立てている。
「新入社員に出身地を聞く際、たとえば岡山県なら『岡山ってカツ丼がデミソースで美味しいよね!』とご当地ネタを添える。『地元の人しか行かない〇〇食堂って魚が美味しいよね。まだ営業してるの?』とかね。とにかく地元を褒めまくる。
で、反応がいいコを飲みに誘う。そのコの地元の料理を出す店にね。就職を機に地方から出てきたばかりの女のコはホームシックになるコが多い。まだ東京に友人が少ない時期の地方出身者が特に狙い目。この方法で今まで5人を落としました」
人材サービスの株式会社VSNが発表した「2015年 新社会人の意識調査」によれば「社会人生活に不安」と回答した女性は72.7%。実際、悩み相談から不倫に発展するケースも多い。会社員のBさん(46・通信)が言う。
「新卒の指導は30代の主任にまかせていた。それが2年前の5月、社員食堂で彼女から話しかけられて。『私にこの会社は向いていないかも』と。こんなに真面目に悩む新人も珍しく、何人かでランチして親しくなりました」
入社半年後、彼女の手がけたイベントが大成功。Bさんは初めて彼女をディナーに誘った。
「居酒屋に行く」と言っておいて一軒家の高級フレンチへ。
「『いつもご苦労様』と高いワインを注文したら、いきなり彼女が泣き出した。『私、この会社入ってよかった』と。聞けば、彼女の幼少期に実父が事故で他界。母子家庭で育った彼女いわく、亡き父と私が少し似ているらしい。思わず『お父さんか~』と苦笑。2人でワインを空けて酔っぱらいました」
ここでお開きにしようと、店を出てタクシーを止めようとした瞬間だった。
「彼女が僕の肩に寄りかかってきたんです。思わず抱き寄せました。そのままタクシーの中で手を握り、『部屋に行っていいか?』と聞くと彼女は頷きました。朝起きたときに罪悪感から彼女に謝ったのですが、『なぜ謝るの!』と怒られました(苦笑)」
商社勤務のCさん(49)も相談が鍵に。
「一昨年の6月、新人から『内密に相談したい』というメールがあり、話を聞くことに。要旨は『同じ課の30代社員からストーカーまがいの被害を受けているので対処してほしい』と…」
Cさんはかつての上司の人事部長に相談。2カ月後、彼は“自主退職”した。
「彼女が『通勤が怖い』というので、同じ電車に乗ることもありました。使命感も手伝って、ヘンな恋愛感情が芽生えてしまって。これまで社内恋愛すらなかった堅物の私でしたが、初々しい反応と弾力のある肌の虜となり、今もズルズルと関係を続けています」
アパレル勤務のDさん(58)は、新入社員限定の口説きテクニックを披露。
「まず『プライベートでの将来の夢』を聞く。次に『じゃあ、いちばん小さな目標は?』と訊ねると『◯◯へ食べに行きたい』と食事の答えが多い。
3年前入社した彼女は『銀座で回っていない寿司を食べたい』と言うので、入社祝いに連れていったんです。 笑顔の彼女に面接のように『喜びを別の形で表現せよ』とお題を出したら、その場では答えが出なかった。
でも帰る間際『さっきの表現します!』といきなりキスされた。『鱚(キス)、美味しかったですよね?』って(笑)。そのまま酒の勢いでホテルへ。ベッドではマグロの彼女でしたが、赤貝はキレイでした(笑)」
今春、新入社員と諸兄の「時間外労働」に新たな汗と涙のドラマが生まれるかもしれない――。
(週刊FLASH 2015年4月21日号)