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僕らの青春『日本版PENTHOUSE』が「袋とじ」を作った

夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2016.07.10 20:00 最終更新日:2016.10.12 13:13

僕らの青春『日本版PENTHOUSE』が「袋とじ」を作った

©Alpha Press/amanaimages

 

「“ニュースなヌード”が『日本版PENTHOUSE』の目指したものでした」

 

 「日本版PLAYBOY」に遅れること8年。1983年創刊の「日本版PENTHOUSE」の初代編集長を務めた名田屋昭二氏は当時をこう振り返る。

 

「モデルや女優さんのきれいなヌードを掲載する点で『日本版PLAYBOY』はノウハウもあり、芸能界での人脈もありました。後発の我々では絶対に追いつけない。

 

 そこで指向したのが、世間を驚かせるような意外性のあるヌード。代表的日本女優の岸惠子さんや、華道家元の池坊保子さん、“三越の女帝”といわれた竹久みちさん。

 

 誌面としてのインパクトもあるけれど、ニュースになればテレビや新聞でも取り上げられるわけです。これには何億円もの宣伝価値があった」

 

 だが、立ち読みだけで好奇心を満たし購入を控える読者も多かったという。

 

「そこで考えたのが袋とじ。男性誌では初めての試みでした。有名人だけでなく、東大生や、有名企業のOLのヌードなど、いろいろ挑戦しましたよ」

 

 SEXのハウツー企画を連載するなど若い男性の好奇心を刺激しつづけ、売り上げは常に右肩上がり。だが、1985年、創刊以来最大の危機を迎えた。

 

「皇太子殿下がオックスフォード大学に留学時、ちょうどお妃問題が過熱していました。そこで直接インタビューを敢行。しかし右翼から裸の載る雑誌に掲載するとは不敬だと責め立てられ……ずいぶん苦労しました(笑)」

 

【「日本版PENTHOUSE」のニュースなヌード】

 

’83年5月号(創刊号) 岸惠子

’83年8月号 榎本三恵子

’83年12月号 竹久みち

’84年3月号 池坊保子

’84年6月号 松居一代

’84年10月号 小柳ルミ子

’85年1月号 山本リンダ

’85年2月号 小川真由美

’85年6月号 倉田まり子

’85年7月号 辺見マリ

’85年10月号 天地真理

’86年1月号 倍賞美津子&アントニオ猪木

’86年6月号 新藤恵美

’86年7月号 フルハムロード元店長・(アンナこと)小野睦子

’87年5月号 ジョーン・シェパード

’88年6月号 山東昭子

’88年7月号 小出広美

 

●「日本版PENTHOUSE」●

創刊号:1983年5月1日発行

創刊編集長:名田屋昭二

終刊号:1988年12月1日発行

イギリス版創刊年:1965年

イギリス版発行人:ボブ・グッチョーネ

 

(週刊FLASH 2016年6月28日号)

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