レジェンド女優・吉沢明歩が惜しまれつつAVを引退したのは、2019年の3月だった。あれから1年。これまで語ったことのないスカウト、親バレ、恋愛、引退の動機……すべてを記した著書『単体女優 AVに捧げた16年』(光文社)が発売される。
かねてより吉沢のファンを公言しており、著書の帯にも寄稿したケンドーコバヤシが、吉沢とのスペシャル対談に臨んだ。
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吉沢「今日は、ありがとうございます。『好きな女優』に名前を挙げてもらってるのがすごく嬉しくて、ずっとお会いしたかったんです」
ケンコバ「いえいえ、こちらこそお会いできて光栄です」
吉沢「本の帯にコメントまでいただいて、本当にありがとうございました」
そのコメントが以下だ。
《吉沢さんは、野球なら右のオーバースロー、プロレスなら正規軍リーダー、芸人ならNGKの漫才師、それくらい王道の人なんです。王です。私を召使いにして下さい。》(『単体女優』帯より)
ケンコバ「ボクはお笑い芸人として『王道』を歩んできたわけじゃないので、なんの業界でも、王道を歩む人はまぶしいんです。吉沢さんは、まさにAV女優の “クイーンズロード” を歩んできた女性なので、それはもう、まぶしすぎます」
吉沢「私のことは、いつぐらいからご存じだったんですか」
ケンコバ「たぶん、ボクの好きな『女尻』シリーズに出演されたときだと思います」
吉沢「私の『女尻』は、2004年の1月リリースですね」
ケンコバ「16年前! ん~、思えば長いつき合いですね。初対面だけど(笑)」
吉沢「お尻が好きなんですか?」
ケンコバ「いえ、女性の身体はすべて好きです。たとえば、尻好きを公表してしまうと、魅力的なバストの女性と仲よくなったときに、『あなた、尻フェチなんでしょ』とフラれてしまう可能性がありますし、その逆も然りというか……」
吉沢「なるほど~(笑)」
ケンコバ「ところで、『女尻』のジャケット撮影って、女優さんが大変そうですね。あの体勢をキープして、カメラ目線」
吉沢「しかもニコニコしてなきゃいけないので、恐るべし『女尻』って感じです」
ケンコバ「あと、“金玉踏み続ける” みたいなタイトルの作品ありませんでしたっけ?」
吉沢「『アキホ様が僕のキン●マを容赦なく踏みにじる180分。』ですかね(笑)」
ケンコバ「それそれ。でも内容は、踏みにじるっていうほどでもなくて」
吉沢「足コキ作品ですね。私、けっこう足コキ好きなんです」
ケンコバ「本人を目の前にしてなんですけど、ボクもよく足コキの場面で『果てた』もんです(笑)。それから『全裸居酒屋店長』も覚えてます」
吉沢「『女体盛り』というのを初めてやりました」
ケンコバ「ボクなら、『醤油いらず』ってタイトルつけますね。『吉沢さんの皮脂だけで食える』というね。あ、スイマセン、またしても本人の前で」
吉沢「いえ、嬉しいです。私の身体で “売り” っていうか、自信あるのは肌ですから」
ケンコバ「なんと! たしかに吉沢さん、肌キレイですね。じつはボク、肌のキレイな人が大好きなんですよ!」
ケンコバ「ボクがいちばん好きな吉沢さんの作品は、『一輪車、婦警さん。パトロールアッキー! 出動します!』です」
吉沢「私も好きですけど、全然売れなかったみたいで(笑)」
ケンコバ「“走って逃げる犯人のほうが、一輪車で追いかけるアッキーより速いから、どんどん離される” という、シュールすぎる展開が最高です」
吉沢「一輪車は、小学校のときに覚えたんですけど、それ以来だったので、撮影前に深夜の公園で練習しました」
ケンコバ「同僚が撃たれて、吉沢さんが駆けつけるシリアスな場面があったじゃないですか。『あそこも一輪車で駆けつけてくれれば』って(笑)」