吉沢「ケンコバさんが、『コレ萌えるなー』みたいなAVのシチュエーションとかはあるんですか」
ケンコバ「壁にハマって系ですね。女のコの上半身と下半身が、壁の向こうとこっちにあって、下半身のほうを通りかかったオジサンが『なんだこれ?』って、ヤッちゃうみたいな。『そんなわけあるかーッ』ていうのがすごく好きです」
吉沢「壁の穴から男性器がニュッと出てくるのは、やったことがあります。あれもシュールで、おもしろかったですね」
ケンコバ「逆に、吉沢さんが嫌だった作品はありますか」
吉沢「バイブ責め、イカセ系は苦手でしたね。ローターは好きなんですけど、挿入するバイブは得意じゃないというか、身体に合わないみたいで」
ケンコバ「女性を固定して、みたいなのも流行りましたね」
吉沢「やりました。人間の身体って固定してると血が流れなくなっちゃうんですよね。すごくつらかったです」
ケンコバ「ボクがいたら、『代わりにオレを固定しろ』って言えたんですけどね(笑)」
吉沢「廊下を歩いてたら作業員さんに白濁ローションをぶっかけられて襲われるのは、おもしろかったです。人生でそんなシチュエーション、あり得ないじゃないですか」
ケンコバ「ボクの場合、AVはショップに行ってドバッと買うんですけど、そのなかに何本か、コミカルな作品を入れるのが流儀なんです。ただ最近、よく行ってた渋谷のショップが2軒つぶれちゃって、困ってるというか、寂しくて」
吉沢「どんどん配信が主流になってますからね」
ケンコバ「ボクは東京に出てきたころから、AVも大人買いできるような経済状況になったので、ショップには思い入れがあるんです。なくさないために、基金でも立ち上げようかなと思ってるんですよ。
……ところで、さっき撮影で背中に座ってもらったとき(1ページめ冒頭)に、洋服越しでも、すごく美尻なのが伝わってきたんですけど、トレーニングされてるんですか?」
吉沢「はい。週に1~2度は、スポーツジムに通ってます」
ケンコバ「ボクも通ってるんですよ。最近、『美尻トレーニング』をしてる女性、多いですよね! そういえば、吉沢さんは『顔面騎乗』モノにも出ていらっしゃいますよね」
吉沢「はい」
ケンコバ「帯に書いた『召使いにして下さい』じゃないですけど、月1回でいいから顔面騎乗してくれたら、本当になんでも命令に従いますよ」
吉沢「そ、そんな……」
ケンコバ「顔面騎乗って、すごく神秘的なんですよ。座っていただいたときに、『もともと、ひとつだったんじゃないか』と思うくらい、ぴったりくる女性がいるんです。流行りの蒸気アイマスクみたいに、そのまま熟睡できそうですからね」
吉沢「そ、そうなんですか」
ケンコバ「引退後1年たって、何か変化はありましたか」
吉沢「ずっと刺激的な日々だったから、ちょっと寂しいときもありますけど、旅行したり料理教室に通ったり、今までとは違う楽しみがありますね」
ケンコバ「16年も肉体を酷使してきたわけですから、まだフィジカルダメージが残ってると思うんですよね。ボク、柔道やってたから整体ができるし、見よう見まねでタイ式マッサージを覚えたんで、いつでもデリバリーしますよ」
吉沢「ぜひお願いしたいですけど、私も中学のとき柔道部だったんですよ」
ケンコバ「そうですよね。本で読みました。1回、ガチンコで勝負しますか!」
吉沢「寝技なら負けないかもしれませんよ(笑)」
ケンコバ「ボクが勝ったら、料理の腕前を見せてください」
吉沢「何がお好きなんですか」
ケンコバ「ボクは、世界のありとあらゆる料理を『美味しい』と食レポできる男なんですけど、あえて言うなら普通の『焼きそば』ですね(笑)」
吉沢「今日は、ありがとうございました。私は5月に初舞台も決まりましたので、次の夢に向かって頑張ります」
ケンコバ「召使いのご用命、いつでもお待ちしてます」
けんどーこばやし
47歳 1972年7月4日生まれ 1992年、大阪NSCに入学し、芸人人生をスタート。2000年のコンビ解散後からはピン芸人として活動。レギュラー番組は『にけつッ!!』(YTV)、『漫道コバヤシ』(フジテレビONE)など
よしざわあきほ
3月3日生まれ 東京都出身 2003年にAVデビューし、数々の受賞歴を持つほか、映画やバラエティ番組への出演など多方面で活躍。2019年3月末にAV女優を卒業
写真・岩松喜平
スタイリスト・鳥山悦代(One 8 Tokyo)
ヘアメイク・高野雄一
構成・常盤準
※『単体女優 AVに捧げた16年』(光文社)が3月31日に発売
(週刊FLASH 2020年3月31日・4月7日号)