連載
恋人の駆け出しホスト「昔は泣き虫」だったのが今や「浮気虫」
連載FLASH編集部
記事投稿日:2016.10.06 20:00 最終更新日:2016.10.06 20:00
「出会ったころは泣き虫な男でね、19歳の駆け出しのホストだった。人見知りでお酒も弱い。『仕事ができないなら、もうやめろ』と言うと、うつむいて泣いていた。可愛いやつだな……そう思った」
半年後、彼が家に転がり込んできた。顔も、体毛の薄い体も、好みだった。
彼の売り上げを支えるため、OLを辞め、川崎のソープで一年間働いた。その後キャバクラ一本に絞った。
2年後、彼は店のナンバーワンになっていた。客によって巧みに言葉を使い分け、裏では平気で悪態をついた。
「こわいな……」と感じるようになった。
客以外の女との浮気も発覚した。別れろと言っても無理なのはわかっていた。やりきれなくて、酔ってほかのホストと夜を過ごした。
朝帰ると、彼がテーブルで揉み消したタバコが転がっていた。この先、自分はどんな生き方をしていくのだろう……。
駅前を歩くと、スカウトに声をかけられ、笑いがこみ上げた。
「ノーメイク、伊達メガネの34歳に何の仕事を勧める気?」
結城美菜さん(仮名)34歳
身長・157cm、体重・48kg
立川市在住
職業・ホステス
出身・東京都
昨年の年収・約1000万円
部屋の広さ・45㎡
家賃・7.8万円
居住歴・1年3カ月
部屋に上げた男性・2人
ベッドに上げた男性・2人
彼氏の有無・なし(1年)
写真&文・野澤亘伸