5月のWBA世界ミドル級王座決定戦で、アッサン・エンダム(フランス)に不運な判定負けを喫した村田諒太が10月22日、両国国技館でエンダムと再び拳を交えることになった。
8月3日に開かれた記者会見には、フランスから1泊2日の強行軍でエンダムも出席。普段はボクシングの取材に顔を見せないテレビ、雑誌、ネットなど多くの媒体の記者が東京九段のホテルグランドパレスに集まり、この試合の注目の高さをうかがわせた。
マイクを握った村田が開口一番、口にしたのはエンダムへの感謝の言葉だった。
「きれいごとではなく、彼には感謝している。デビュー戦は僕にとって冒険マッチだったかもしれないけど、それ以外は実力さえ出せれば勝てる相手との試合だったと思います。この前の試合で、初めて強い相手と、エンダムと試合しました。その試合が今の僕を作ってくれていると思いますし、今の僕の位置まで彼が引き上げてくれたと思う。次の試合では、もっといい試合をして、もっと強い僕を見せて、彼を超えてもっとその先を見据えたい」