帝拳ジムの浜田剛史代表は再戦決定のいきさつを次のように説明した。
「ファンの望む試合をやるのが我々の使命。いろいろな選択肢があったなかで、WBAから再戦命令が出たので、それから交渉に入って、今回の決定になりました」
不可解な判定が出た試合は、もう一度対戦して決着をつける。ボクシングの常道であり、ファンの望むところだ。試合報酬などは明かされていないが、両陣営にとって、再戦は条件面でも十分に納得できるものだったのだろう。
では第1戦を受けて、第2戦はどのような試合になるのだろうか。まずはエンダムのコメントだ。
「5月の試合とは違う自分を見せると約束する。村田は私を倒しにくるだろうし、同じように私も村田を倒しにいく。前回と同じ展開には絶対にならない」
「私は前回の試合で犯したミスを修正するつもりだ。それにより、私のスタイルはより強固なものとなる」
対する村田は「根本的には僕がプレッシャーをかける。相手がアウトボクシングをする。それは変わらないと思う」と語った。対照的なスタイルを持つ2人なだけに、「前回とは違う」というエンダムよりも、「基本は変わらない」という村田の言葉に説得力があるのではないだろうか。