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村田諒太がアッサン・エンダムと再戦決定
I'm Ready!FLASH編集部
記事投稿日:2017.08.14 15:20 最終更新日:2018.04.11 15:51
こうした構図のなかで、完全決着を目指す村田は前回以上にはっきりとした形で勝利を決定づけたい。理想は言うまでもなくノックアウト勝利だ。村田自身、前回の試合で最大の反省は「チャンスで詰め切れなかったこと」と考えている。
第1戦は勝利を確実なものにするために、やや慎重な“安全運転”に徹した印象もあるだけに、第2戦はいかにリスクを取れるかがポイントになる。
「チャンスがきたら詰めるだけのスタミナが必要ですね。前回は相手のリカバリーが早いからいかなかった。(チャンスで)様子を見てしまったら前と同じ結果になりかねない。スタミナを消費するのはそれだけリスクがあるし、前に出ること自体にも(カウンターをもらう)リスクがある。ただ、次はそのリスクは背負う覚悟です」
技術的にはエンダムをロープに追い込んだ際、エンダムに距離を詰められ、うまくパンチが打てなかったという課題が残った。ショートパンチをうまく使うこと、それ以前に詰まりすぎず、距離をできるだけキープすることが、ノックアウトを生み出すキーになりそうだ。
エンダムvs.村田Ⅱのテーマは言うまでもなく“完全決着”だが、その先にはさらにワクワクするような舞台が待っていることもファンは心にとどめておくべきだろう。
「この試合に勝ってもっとチャレンジする試合をしたいし、ミドル級のトップを決める試合ではありますけど、本当のトップオブトップというのは、カネロvsゴロフキン(9月16日ゴングのミドル級3団体統一戦)だと思いますし、勝ってそこにいきたいなという気持ちはあります」
世界中が注目するラスベガスのメインイベンターを日本人ボクサーが務めることは村田の目標であり、ボクシングを愛する者達の夢だ。10月22日が伝説の始まりとなることを願いたい。