――ジャブ、アッパーには前回も対応できていたと思いますが、エンダムの右は、変な態勢からも打ってくるので、今回も当然警戒するパンチでは。
そうですね。やっぱり怖いですね。あの右は確かに変な態勢というか、態勢崩しながらでも打ってくるので、そこをじゃあガーッと攻めていって、もらったら嫌だなというのはあるので、そこはやっぱ気をつけなければいけないですよね、最後まで。
ただ、強いパンチは右のオーバーハンドだけだと思っているので、アッパーも強くなかったし、ジャブも、あのジャブでガードが弾かれるようになったら僕も負けだと思っているので。
前回はそれはなかったので、やりやすいかと思います。ただこれは、本当結果論なんですよね。やりやすいと言っておいて、再戦が変な試合だったら「油断していた、あいつは」「自信過剰だ」ってなるし。勝ったら、「やっぱり自信持っていたから村田は強かった」ってなるし。
もうあとは結果論なんで、今やれることはやって、あんまり深く考えすぎないというか。
――一番のポイントとなる右のロングのストレートを前回は1、2のタイミングで見せておいて、1のタイミングで当てたのがカウンターになったと思うんですけれども、当然エンダムもトレーナーのペドロ・ディアスも対応を考えてくるはずで、強い右を当てるための秘策は。
僕は、けっこう単純に数を増やせばいいかなって思っているんです。要するにガードの上からでも打っていけば。前は数少なかったので。前回だって来ると思って打っているわけじゃなく、相手がカウンターを取ろうとしているから、たまたまあったカウンターだったんです。
ボクシングって結局そんなもんだなって思って。初めからカウンターを狙うと思わないで、たまたま打っているパンチがカウンターだったってことがほとんどなんですよね。だから、パンチの数を増やすことによってそのチャンスを広げるという。
たまたまでもいいからカウンターになっている。たまたまでもいいからダメージブローになっているというチャンスを広げることが大事かなと思います。
――実際前回もガードの上からのパンチで、エンダムは何回もバランスを崩していましたね。
そうですね。もちろん対策してくると思うんです。だからそこは蓋をあけてみないとわからないので、それに対する不安はあるんですよね。
まったく右が当たんないような。だけどどうなんだろう、あの足の使い方だったら追いつくと思うんですよ。自信もってやれば。