――エンダムに勝ってWBAのベルトを獲れば、ゴロフキン、カネロを中心とした世界が注目するミドル級戦線に名乗り出る感じがします。だからこそ今度にかける意気込みは違うのでは。
それはありますね。やっぱり正直。ただ勝ったところで、WBAのレギュラーチャンピオンとあのスーパースターたちが試合するとなったら、アメリカの人たちが、「誰だよ、お前」ってなるのは目に見えている。
だから僕もアメリカに行ってもっと(強さを)証明しないといけないし、そういう手順が絶対いると思うので。まあもしくはビリー・ジョーが試合やってくれて、WBO、WBAの統一でやって、勝ってだったら、価値はあると思うのですけど、その前に僕が証明しなければいけないことは、まずエンダムとの試合で勝つ。
その後だって何試合か証明するべき試合っていうのをやらないといけないだろうし、そういう手順を踏まなきゃいけないっていうのはありますね。
――エンダムをKOで倒した選手は今までいないわけですから。
そうですね。そういった意味でも、KOしきったら海外の評価も上がるでしょうし、ゴロフキン戦、カネロ戦への近道にもなると思うので。それを目指してやるしかないですね。
――ゴロフキンとカネロが来年5月か9月に再戦をするんだったら、じゃあその後、村田諒太がリストに上がるということは日本のボクシングファンの夢だと思います。
僕は…そこまでいかなきゃいけないなと思っていますし、帝挙ジム本田会長はじめ、こうやってお世話になって、たくさんのサポートしてくれて、どこを見据えてやっているかっていうと、結局そこ(ゴロフキンやカネロとの対戦)にいかなかったら、他の軽量級のボクサーというかね、日本が主体のボクサーたちとはっきり言って一緒じゃないですか。
だからそこまでいってやっとなんとか顔向けできるというか。いくらやったって恩返しなんかできないですけど、やっと、なんか…少しは(笑)胸張って会えるというか。
そういった意味で、会長をまずその場で喜ばせたい。というのが僕のひとまずの目標。人生のゴールじゃないかなと思いますけどね。