連載
【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】ボルダリングねこ
連載FLASH編集部
記事投稿日:2017.11.18 16:00 最終更新日:2017.11.18 16:00
2020年の東京五輪から採用されることで、注目を浴びているスポーツクライミング3種目。そのひとつ「ボルダリング」は、高さ3~5メートルの人工壁を、ロープなどを使わず「ホールド」と呼ばれる突起物を頼りに登っていく競技だ。
人間でも難しいこのスポーツを、いとも簡単にクリアしてしまうねこがいた! 浦添市のボルダリングジム「BOULBAKA(ボルバカ)2」のオーナー・後庵充さが飼う「ララ」だ。
「ララと出会ったのは2016年7月。夕方、ジムの外を眺めていたら、歩道を子ねこがヨタヨタと歩いているのが見えたんです。かわいそうになり、そのまま僕が面倒を見ることにしました」(後庵さん・以下同)
飼い始めた当初から、ララは好奇心旺盛。2メートル近くある受付カウンターに跳び上がろうとしたり、ジムの中を走り回ったり。「うーまくー(沖縄弁で『やんちゃ』の意味)で、身体能力が高いなあ」と、後庵さんは思っていた。
そして10月。後庵さんがホールドを取り替える作業などをしていたところ、ララが突然、壁のホールドを次から次へと飛び移り、高さ4メートルの壁を初登頂してしまった。これには、ボルダリング歴16年の後庵さんもびっくり。
そこで、ララが壁を登る動画を撮り、ジムのフェイスブックにアップしたところ、世界中から注目を浴びるようになった。アイルランドの会社とは、この動画提供のライセンス契約を交わしたほど。
「ジムで会員さんたちが楽しそうにボルダリングをしている姿を見て『やってみたいにゃ~』と思ったのかも(笑)」
今では、4メートル上の頂上に餌を置けば、慣れた足さばきでホールドを登り、10秒程度で登頂してしまう。ジムには、ララの動画がきっかけでボルダリングを始めたという人も多い。
「ララには、これからものびのびと過ごしてほしいですね」
(週刊FLASH 2017年8月22・29日合併号)