【木村和久のぶらり艶旅】新橋その１

　夜遊びとは一期一会。けっして後悔しないものなり。それが「男気」。というわけで第1回めの艶旅は、オヤジの聖地、新橋を訪ねます。この街は田舎の同級生がワインバーをやっているので、よく遊びに行きます。多少土地勘もあり、日ごろからオヤジの溢れるパワーを見てるので、行くなら新橋となったのです。

　新橋は港区なのにエロパワーが全開しています。呼び込みが沢山おり、案内所だらけで、実にエキサイト。けどラブホテルは不思議とない。代わりにレンタルルームがあり、そこから隠微な匂いがプンプン漂ってきます。

　さすが庶民の溜まり場新橋、夜のスタートが早くてびっくりします。なにしろガールズバーが5時オープンですから。今の季節、5時ってすごく明るいですよ。きっと残業がないお父さんが、小遣いニギリしめて行くんだろうなあ。

　俄然、興味が湧いてきたので、まずは夕方のガールズバーを訪ねることに。アホづら下げて歩いていると、制服風のお姉さんに呼び止められる。

　でも店の前に立っていたコは、あまりタイプではない。とりあえずパス。どうしたものかと、うろついていると、なんとワンセット3000円のコスプレカフェを発見。こっちのコのほうが、話しやすいので、めでたくご入店だ。目の前の女のコは涼宮ハルヒのコスプレをしてたが、まず原型がわからん。

「似てるね」と褒めつつ、こっちはエヴァとジブリでぐいぐい攻める。こういう店は、好きなことを喋ってなんぼでしょ。

「（エヴァの）シンジ君はアスカでオナっちゃったんだよな」ってネタを振ると大ウケ。あと何が好きって聞かれたから「あらいぐまラスカルの手が好き。あれに石鹸つけたら、いい仕事する」って言った時は、ドン引きだった。

　というわけで、悶々としてきたので、「戦隊ヒーロー話よりも、洗体マッサージ体験だ」と心の中で呟き、次の店へ向かったのだ。

　女のコとお酒を飲んだら、今度は体を綺麗にしてもらいましょう。新橋の洗体やメンズエステを、スマホ検索すると、沢山お店が出てきます。その中で6000円ぐらいで楽しめる、メンズエステを発見。手始めにはちょうどいい。新橋のエステはなかなか刺激的という噂だし。

　風俗じゃない店で、どこまで楽しめるか、突撃じゃ～。結果は意外な展開へ、次回をお楽しみに、だ！

（週刊FLASH 2015年6月23日号）