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【木村和久のぶらり艶旅】新橋その2

連載 投稿日:2016.02.20 18:10FLASH編集部

 昔、お笑い芸人さんたちと、キャバクラに行った時、幹事の芸人さんが「2次会のヘルスは予約しますか?」って聞いてきた。もうそこまで先を決めるのと聞いたら「どうせキャバクラに行っても、口説けずムラムラするだけですよ、だったら先に抜くところを決めてたほうが安心です」と言うではないか。

 

 昔はキャバクラ武闘派だったので、キャバクラで口説きもせずに、結末を決めるなと憤慨したのが懐かしい。
 今じゃガールズバーで飲んで、速攻洗体に行くから、大人になりました。

 

 というわけで、流行りの洗体マッサージ。ここは泡を使って、ぎりぎりのところを攻めてくるのを楽しむ店だ。

 

 スマホから新橋界隈の店を検索し、これはリーズナブル(野口英世さん5枚)と、Mという店を発見。電話してみると、即行っていいという。しかし、電話の指示で結構歩かされて、街の外れへ。こんなところに店あるんだなあ。

 

 出て来た艶姫は、なんと日本人ではなかった。俗に言う地雷を踏んだってやつか? でも愛想はいいので、促されて、うつぶせになると、本格的な普通のマッサージを始めた。気持ちいいんだけど、健全すぎる。我慢できずに「この店はどんなサービスがあるの?」と聞いてみたら「ダイジョーブ、ヌキアルカラ」って、おいおい、そこまでは期待してないんですけど。

 

 ふ~ん、最近の洗体って、泡とか使わない、ただの風俗なんですかね。たっぷり普通のマッサージをしたあと、今度はローションを塗ったくってきた。うつぶせ状態から、太ももをさわさわしてくるではないか。新感覚だなあ。

 

 気づくと、玉袋筋太郎さん部分が、彼女の手のひらで、転がされている。こういう時、自分の頭のなかでは平井堅の『瞳を閉じて』のメロディが流れてくる。そうさ、瞳さえ閉じれば、美人にしてもらったと想像できるもんね。

 

 あとはそのお姉さんの言いなりで、気づくと果てていた。若かったら不覚にも、イッテしまいましたと言うが、こんだけ熟年になると、気づかずに果てるこそが、本望なりだ。


 今まで、このテのマッサージ系の店は、美人だが技術が下手で、気づくとこっちがマッサージをしてあげていたが、技術志向の店もなかなかいい。なにしろ楽だ。洗体は美貌よりも技術が大事というのが、よくわかったっす。


(FLASH2015年7月7/14日号)

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