【旬女の家庭訪問】河瀬美由紀さん32歳

「さっき帰ってきたばかりで、スッピンなんです（笑）」

　真っすぐに顔を見て話してくる。玄関にはきちんと手入れされた靴が何足も並ぶ。その横にはワインラック。在宅の日にはパーティをするのが楽しみだという。

　フライトの翌朝、スーツケースが届く。8時半の呼び鈴が目覚まし代わりだ。

「宅配便屋さん、私のパジャマ姿しか見たことないですよ（笑）」

　大好きなお酒も搭乗12時間前からは禁じられる。時計を見ながら「３、２、１、ハイ終わり！　あとはウーロン茶です」。

　月の半分以上はフライト先での滞在になる。彼には週に一日会えればいい。

「私より忙しい人なので、不満は言われないですが……」と声が詰まる。

「男性の30～40代は、仕事に一生懸命な時期ですよね。家庭とか子供とか考えている場合じゃないのかも。でも、女性はそれを支えたい気持ちと出産適齢期との狭間で悩んでいる。互いに歩み寄れたら、結婚の形にこだわらなくても幸せな毎日が訪れるのかもしれませんね」

河瀬美由紀さん（仮名）32歳

品川区在住　
職業・キャビンアテンダント
出身・福岡県
昨年の年収・約500万円
部屋の広さ・52㎡　
家賃・14.5万円
居住歴・3年
部屋に上げた男性・30人
ベッドに上げた男性・2人
彼氏の有無・あり（１年未満）
結婚したい度 ★★★★★
子供欲しい度 ★★★★★

（写真＆文・野澤亘伸）