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難攻不落の強者を倒し頂へI'm Ready! 2017.03.15

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『左足を浮かせ体重は相手に乗せる方法を実践して見せる村田』

 

村田の知る限り、アトエフの攻撃は、一撃で大ダメージを与える右フックが軸だった。この必殺フックに持ち込む流れと、フックからの追撃で、アトエフは世界のトップ選手たちを飲み込んでいたのだ。ただ、見方を変えれば、このフックを殺しさえすれば、アトエフのボクシングは一気に崩れるのではと村田は感じていた。

 

半身に構える角度を少し意識することでアトエフの右フックを左手でブロックできる。そんな手応えだった。

 

試みは見事に的中した。必殺フックを完璧に防がれて戸惑う最強王者に対し、村田はチャンスを逃すまいと連打をしかけ続ける。そして、難攻不落のアトエフから、見事なレフェリーストップ勝ちを収めた。

 

2回戦以降も村田は自分のスタイルにわずかなスパイスを加えた。これまでは、外国人選手たちの馬力と張り合うために、相手と押し合い気味になったとき前に置いた左足の力で踏ん張ろうとしていた。だが、このときは、相手とぶつかった瞬間、逆に左足を浮かせ身体を前にもたれかからせることで村田の体重を相手に大きくかぶせ、相手選手をのけ反らせることができた。これが専門家のみならず、対戦相手も驚かせたパワーアップのからくりだという。今までの試行錯誤は無意味だったのではない。だからほんのわずかな工夫で、結果が一気に軌道に乗った。

 

世界選手権の決勝ではイエフゲン・ヒトロフ(ウクライナ)に僅差で敗れたものの、準優勝も日本にとっては史上初。

 

のちに村田は、文頭のようにコメントした理由をこう語っている。「虚勢を張って豪快なことを言ったつもりはなかった。実は別の言葉を用意してあったんですけど、試合後のインタビューで“ミドル級制覇は日本人にできないと言われていましたが?”と聞かれたから、“いやいや、俺は前の年に世界選手権で準優勝してるんだから、その例には当てはまらんやろ”っていう意味で答えたんです。でもあとで見返したら、用意していた言葉より、ずっとしっくり来ていましたね(笑)」と。

 

このサクセスストーリーが、再びミドル級に挑戦する村田にとって、大きな自信につながっていることは言うまでもあるまい。

 

 

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