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金髪事件からボクシングの道へ

I'm Ready!FLASH編集部
記事投稿日:2017.03.22 00:00 最終更新日:2017.05.22 16:29

金髪事件からボクシングの道へ

 

運命の“金髪事件”は中1の終わり頃に起こった。

 

「ふて腐れた僕が、髪を銀に染めてきたっていう証言もあるんですけど、実際には金です。金色に染めたら色が落ちすぎて、銀色っぽくなった。地元にあるホームセンターでハイブリーチを買って、風呂場で自分で染めました」

 

翌日そのまま登校。これを発見するやいなや、2人の教員と共に、村田を視聴覚室まで連行したのが北出教諭だ。

 

「視聴覚室ですぐに黒く染め直してね。そうしたら彼はこっちをキツい目で睨みつけて、悔しそうにしていたんです。だから『ルールを破られたこっちも悔しいんや』って言ったら『あんたらの勝手につくったルールなんか関係あらへんわ』と言い返されて(苦笑)」

 

村田のあり余ったエネルギーを、ときどき見せる真面目な一面にどうにか軌道修正させたかった北出教諭は、村田に「何かやりたいことはないんか」と聞いた。

 

村田は「ボクシングやったら、やるわ」。

 

そう答えた理由を、彼は辰吉丈一郎のヤンチャな戦いぶりが頭によぎったからだと話す。

 

「もともと“団体”ってものが合わなかった。1対1の勝負で自分を表現して、認めてもらいたかった」と。

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