金髪事件からボクシングの道へ

金髪事件のあった週末、北出教諭はロサンゼルス・オリンピック代表で、奈良工業高校ボクシング部顧問の高見公明氏のもとへ村田を連れて行き、「この子をお願いします」と頭を下げた。

村田は北出教諭、高見顧問、南京都高校ボクシング部の故武元前川顧問ら恩師に指導を受け、現在は帝拳ボクシングジムやマネージメント会社のスタッフに支えられている。

村田は「自分が恵まれていると思うものは何か」と問われると、大きな身体や陸上部で鍛えられた心肺機能の強さではなく、決まって次のように答えている。

「僕は人生の節目節目で出会いに恵まれています。挫折しそうになったとき、必ず運命の人に出会えていたんです」

村田は地元に帰ると、今でも北出教諭としばしば食事をするそうだ。

＜村田諒太 “I'm Ready”トップに戻る＞