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ゴロフキン VS ジェイコブスを解説―ボクシングは3分間でどれだけアクションを作れるか

I'm Ready! 投稿日:2017.03.30 23:51FLASH編集部

ゴロフキン VS ジェイコブスを解説―ボクシングは3分間でどれだけアクションを作れるか

 

2013年4月12日、村田のプロ転向会見が、東京・九段のホテルグランドパレスで大々的におこなわれた。この時点で、プロボクサー村田諒太の最大のターゲットが「神の拳」の異名を持つゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)だった。

 

マニー・パッキャオ(フィリピン)、フロイド・メイウェザー(アメリカ)の次に伝説をつくるボクサーとして、世界中のボクシング関係者から注目されてきたゴロフキン。ゴロフキンはダニエル・ジェイコブス戦をむかえるまで36戦全勝。36戦中、判定までもつれた試合はたった3試合だ。メジャー団体といわれるWBA、WBC、IBF、WBOのうち、WBO以外の世界王座を独占している。

 

「スーパー王者」としてWBAに君臨していたゴロフキン。同年3月18日、“格下”となる正規王者、ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)との試合がニューヨークでおこなわれた。このときは、元WBC世界スーパーバンタム級王者・ウイルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の「17連続KO防衛」記録を破るのが確実視されていた。



WOWOWの『エキサイトマッチ』で生中継をご覧になった人はご存知だと思うが、この日、会場のマジソン・スクエア・ガーデンには魔物が潜んでいた。日本のスーパーホープ、井上尚弥(大橋)との対決が期待される軽量級の無敵王者、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が伏兵シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)に初黒星。メインのゴロフキンも、勝ちはしたものの判定決着。記録更新がならないどころか、負けていたという声もある内容だった。

 

番組で解説を務めた村田もジェイコブスがわずかに優勢だったことを支持。最大のターゲットの苦戦をどう思ったのか。収録後に話を聞いた。

 

「どっちかわからないラウンドが2つあったので、それがどっちに転ぶかで勝敗が変わったんですけど、一応、ジェイコブスの地元やし、パッとつけた感じでは、ジェイコブスがリードしていたかなって思いました。いい試合でしたね。今日のジャッジは前に出るほうを評価していると思いました。ラスベガスでは距離を取る選手を評価していた」

 

ジャッジの傾向は実際に会場にいないと理解しづらいと村田は言う。

 

「特にパンチの勢いに押されて後ろに下がりながらパンチを出していても、効果的かどうか。ポイントって有効なクリーンヒットじゃないですか。それは何を基準にするかっていうとダメージ。ダメージング・ブローをいかに打ちこんだかっていうのは、やっぱり生で見ているのと中継とは違うと思います。ローマンは前回の試合でも、テレビ中継で観た人は負けていたって言いますよね。でも、尚弥が会場で見たら、ローマンが勝ったと感じたそうです」

 

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村田はゴロフキンについて、積極的に前進してプレッシャーかけ「自分の形」を作ってからガンガンと打つのがスタイルだと分析する。しかし、この試合では、序盤、入って来るところにジェイコブスが、パンチを合わせていたので、警戒したようだった。

 

「自分の形を作る前にジェイコブスが打っている。だから強いパンチを打ち込む形を作れなかった」

 

自身もゴロフキンの合宿に合流したことがある。今回に限っては、その基本メニューが裏目に出たと感じた。

 

「彼のキャンプは1ラウンド4分・インターバル30秒でやるんですけど(試合は1ラウンド3分・インターバル1分)、ボクシングのスタミナは、4分間継続できるかどうかじゃなくて、3分の中で、どれだけアクションを作れるかだと思うんです。それでいうと、800m走の選手が、常に1km走る練習をしているみたいな…。ベースが変わると、違うものになっちゃうじゃないですか。トレーニングの方針も、スタミナをつけるというとらえかたが僕とゴロフキンは少し違った」

 

余談までにローマン・ゴンサレスの敗因を聞くと、自身の採点は逆だったのか「結果論になっちゃうけど」と前置きしたうえでこう話した。


「ボクシング界では『今日は彼の日じゃなかった』という言葉を使います。序盤にバッティング気味で取られたダウンといい、直後に目尻をカットしたハンディキャップといい、ローマンの日じゃなかった。前座試合から、こういう日って続くものですね。ローマンは帝拳ジムの仲間なので負けたことがショックです。」


なお、自身の世界王座挑戦については放送中に「交渉中」と口にするにとどめている。

 


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