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【村田諒太インタビュー】Vol.3「オリンピックという経験」
I'm Ready!FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.18 15:00 最終更新日:2017.05.22 16:38
■オリンピック後の喧騒もメンタルの成長に貢献
──オリンピックは大会だけでなく、金メダルを獲ったあとの経験も大きかったのではないかと思います。
オリンピックが終わってからは、毎日のようにメディア、メディアでした。それも半年でしたけど。そのあとオリンピックの招致の仕事がありました。あのときは本当に親戚が増えるという事態に直面して大変でした。町を歩いていてもワーって言われましたから。男子で金メダル獲ったのが3人。体操の内村航平選手、レスリングの米満達弘選手、そして僕です。内村選手はあまりテレビに出ませんでしたし、米満選手も自衛隊の方です。自ずとこちらに声のかかる状況になりました。この先、世界チャンピオンになれば周囲はいくらか変わるかもしれませんが、オリンピックを経験しているので、それほど驚いたり、戸惑ったりすることは少ないんじゃないかと思います。
──いろいろなところで名前が出ることには慣れましたか。
ネットのニュースに自分の名前が出るのは不思議ですね。俺の名前がなんでこんなところにあるんだ、といまだに思います。見られる側というのは狭っくるしいし、やれることも少なくなる。嫌だな、不思議だな、気持ち悪いな。まだそういう感覚はありますね。恐ろしいことでもあります。でもそれで僕は金をもうけているわけですから、「何言ってんだバカヤロー」って話ですけど(笑)。仕事だぞと言われたらそれまでなんですけどね。でも、いまだに不思議な気分です。