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【村田諒太インタビュー】Vol.4「デビューから現在まで」

I'm Ready!FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.21 22:00 最終更新日:2017.05.22 16:56

【村田諒太インタビュー】Vol.4「デビューから現在まで」

 

■右ストレートの感覚をつかむ、キーは左足だった

 

──それは技術的なことですか?

 

 そうですね。重心の位置とかそういうところです。自分なりに調整しました。ずっと右ストレートを打つときに「右足の踏ん張りがきかない」、と言われていたんです。具体的には右の膝が折れて重心が後ろにいってしまう。後ろ足に重心がいくと、パンチに体重が乗らない。たとえばボールを投げるときに、後ろ足が折れたまま投げる人は絶対にいません。それで悩んでいたときに、ふと逆説的に考えてみたんです。右足の問題じゃないな、これは左足の問題だな、と。

 

──まさに逆説的です。

 

 左足に体重がちゃんと乗れば、右足は変に踏ん張ろうとしなくても、勝手に踏ん張りが効く。右足で踏ん張ろうと、踏ん張ろうとして、そっちにばかり意識がいって、後ろに体重をかけてボールを投げているみたいになってしまった。坂道を登る感じというか。それで、もう踏ん張るのはやめようと思ったんです。

 

──それはデビューしたときから、欠点として指摘されていたのでしょうか。

 

 言われていましたね。

 

──ジムで右ストレートのフォームを確認している姿をよく見かけます。

 

 右ストレートは主武器ですから、山中慎介先輩が左ストレートを確認するようなものです。主武器の右は自分のボクシングのベースとしてしっかりしておきたい。あとは左のボディブローと、最近だったら左フックです。これらのパンチがしっかり打ち込めれば、ある程度状態がいいと考えています。打ち込めなくなったら、バランスが崩れていたりする。調子のバロメーターみたいなところがありますね。

 

──世界タイトルに挑戦する準備が本当に整ったと思ったのはいつですか?

 

 去年です。7月23日のラスベガスの試合が終わってからは、いつ試合をやってもいいな、と思っていました。12月の試合が終わって、「本当にしたい」、とより前向きに思うようになりました。

 

──去年の秋にも世界戦が実現する一歩手前までいきました。

 

 もちろん、そこで挑戦でもよかったですけど、今にして思えば、もうちょっと自分の力を試す機会が欲しいという気持ちも少しありました。1、5、7月と試合をして、2ラウンド、4ラウンド、1ラウンドで試合が終わりました。もうちょっと骨のある相手とやって、自分の力を試したいというのはありました。そういう意味では12月のサンドバルはいい経験になりました。彼に勝ったことで「よし、次は行くぞ」、という気持ちになれました。

 

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