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【村田諒太インタビュー】Vol.7「トレーナーとスタッフ」

I'm Ready!FLASH編集部
記事投稿日:2017.05.12 11:00 最終更新日:2018.04.11 15:58

【村田諒太インタビュー】Vol.7「トレーナーとスタッフ」

 

■信頼するトレーナー陣。第3者の意見を求めることも

 

──トレーナーの存在、練習環境も村田選手が活躍する上で大事な要素だと思います。アマチュア時代は決まったコーチがいなかったと聞いています。

 

 オリンピックのときは、ほぼセルフでした。だからプロではトレーナーがいてくれるありがたさを、すごく感じています。帝拳ジムはいろいろなトレーナーがいるので、いろいろな話が聞けます。メインで見てもらっている田中繊大さんは感覚的なタイプの人です。「OK、OK!」という感じで、選手の気持ちを乗せてくれるスペシャリストです。

 

 

──ミットの名手、田中トレーナーはいつもジムを明るくしていますね。

 

 そうです。でも、細かいことはあまり言わないわけですよ。ぜいたくかもしれませんが、選手はたまに細かいことを言ってほしいときもある。そういうときに、他のトレーナーに、意見を求めることもあります。これは繊大さんを信頼していないとかではなく、第3者の意見って大事だと思うんです。自分もトレーナーも気が付かないことを、一歩引いた第3者だから気が付くこともあると思います。

 

 

──トレーナーの指示が、試合で大きな役割を、はたすこともあると思います。

 

 7戦目のアタイデのときに、4回に攻め込まれました。効いてもなかったし、パンチ力もないし、自分では問題ないなと思っていたら、インターバルで本田明彦会長に「フック、アッパーの距離じゃないよ、ジャブの距離で戦うんだよ」と言われて送り出されたんですよ。それでちゃんと距離取って戦おうと思ってその距離で打って倒しました。たぶん何かあったときって、周りの人たちを信じているかいないかの差ってあると思いますね。自分じゃなかなか気が付かないこともありますからね。

 

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