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【村田諒太インタビュー】Vol.7「トレーナーとスタッフ」

I'm Ready! 投稿日:2017.05.12 11:00FLASH編集部

【村田諒太インタビュー】Vol.7「トレーナーとスタッフ」

 

■ハングリーなスパーリング・パートナー

 

──村田選手は、試合前に海外からパートナーを呼んでもらっています。恵まれている環境と言えますね。

 

 本当に感謝しています。今までもいろいろなパートナーに来てもらいました。以前、メキシコ人パートナーと一緒に歩いていたときです。「あの看板はなんだ」と聞いてきたので「あれはアルバイトの募集だよ。時給1000円だって」と教えたら「1時間で1000円もらえるのか、1日働いて8000円、1カ月で20万円、ペソに換算したらいくらだ。だったら日本でこのまま生活したほうがいいな」、みたいな話になったことがありました。

 

 

──メキシコも経済的に厳しいようです。

 

 ペソがだいぶダメになっているみたいですね。だから、彼らもメキシコで試合をするより、僕のパートナーをやっていたほうが経済的にはいいということになる。そう考えると本当にハングリーだなと思います。自分は恵まれていると実感しています。

 

 

──これまでに2度ほどアメリカでトレーニングを積みました。海外トレーニングはどのような効果があるのでしょう。

 アメリカに行っていいことは、スパーリング・パートナーが山のようにいることです。

 

「明日スパーリングしたいんですけど」、「じゃあ、あいつがいるよ」みたいな。それはすごくありがたいんですけど、向こうにいくとコンディションを整えるのが難しいという面があります。たとえば体が痛いときにマッサージをしてもらうとか、ストレングスをちょっと鍛えたいなと思ってもトレーナーもいない。日本にいれば、いきつけみたいなところがあるので、さっとコンディションを整えたりできるんです。

 

 

──必ずしもいいことばかりではないと。

 

 時差もあるし、食事の関係もあるし、リラックスする場所もない。パートナーがいるならこっちのほうがいいですね。バッと1、2週間行って、いろんな選手とスパーリングをやるというのはいいと思いますけど、長期滞在はコンディション的に難しいところがあります。

 

撮影/網中健太

 

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