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村田諒太、世界初挑戦REVIEW 

I'm Ready!FLASH編集部
記事投稿日:2017.05.26 15:27 最終更新日:2018.04.11 15:52

 ロンドン五輪金メダリスト、村田諒太の初世界戦が終わった。5月20日、有明コロシアムでゴングとなったWBA世界ミドル級王座決定戦は、ランキング2位の村田が元WBO世界王者でランキング1位のアッサン・エンダム(フランス)に1-2の判定負け。試合後、世界の関係者から「勝っていたのは村田だ」と大合唱が起こる想定外の結末となった。

 

村田諒太、世界初挑戦REVIEW 

 

 16時55分に会場入りした村田はリラックスした表情で控室へ。試合への準備をしてその時を待つ。そして大歓声を受け20時18分青コーナーよりリングに上った。

 

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 さっそく試合を振り返ってみよう。予想された試合のポイントは、パワーで上回る村田が、素早いフットワークを武器とする技巧派のエンダムをいかにして捕まえるか─というものだった。実際、試合はその通りの構図を描いた。

 

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村田は初回、ほとんど手を出さずに、ジワジワとエンダムに圧力をかけた。ガードを固め、手を出さなかったのは、独特の軌道、タイミングを持つエンダムのパンチを見極めるためだ。帝拳の本田明彦会長は「最初の3ラウンドは捨てていい」と発言していたほどである。村田は忠実に作戦を実行した。

 

 エンダムの動きも予想通りだった。動きながらジャブを差し、村田のガードの上にフック気味の右ストレートを打ち込んだ。やや予想と違ったのは、エンダムのパンチに思いのほか迫力がなかったことだろうか。1R終盤、村田が右ストレートを打ち込むと、これは阻まれたものの、パワーの違いが際立った。

 

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 村田は2、3Rとジャブ、右ストレートと少しずつ手を出し、徐々にプレッシャーを強めていく。エンダムはジャブを出すが、これは攻撃の突破口にするというより、村田に手を出させないようにするためだった。

 

 迎えた4R、前触れもなく山場が訪れる。村田がロープを背負ったエンダムにカウンターぎみの右ストレートを打ち抜くと、これがきれいに決まり、エンダムがキャンバスに転がった。1万1000人で膨れ上がった有明コロシアムが一気にヒートアップした。

 

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 しかし、村田はここで勝負を急がない。エンダムは過去の世界タイトルマッチで、ピーター・クイリン戦で6度、デビッド・レビュー戦で4度のダウンを喫しながら、驚異的な回復力を見せて、フルラウンド戦い抜いている。勝負はここからだ─。村田の落ち着きぶりには、そんな思いを感じさせた。

 

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