『ロボットアニメビジネス進化論』購入のご案内
- 内容
- 「すべてはビジネスのために。だがそれだけではない。決して。」――月村了衛氏(『機龍警察』『土漠の花』『槐』作者)推薦!◎第一人者による世界初の論考! ロボットアニメと、その玩具・模型に関する進行形のビジネス史。
- 内容紹介
- 「お前はオモチャ屋の手先なのか?」――これは、あるテレビ番組の会議の席上で、シリーズ構成を担当する人物に先輩格のシナリオライターが浴びせた言葉である。 会議が終わったあと、シリーズ構成担当はつぶやいた。「オモチャが売れたら何がいけないんだろう? 番組にとっては悪いことじゃないのに……」(中略)マーチャンダイジング(商品を買ってもらうための企画)が存在しなければ『科学忍者隊ガッチャマン』や『マジンガーZ』、『機動戦士ガンダム』も『超時空要塞マクロス』も、この世に生まれることはなかった。もしくはもっと別の形になっていただろう。 ロボットアニメに関わるクリエイターにとって、マーチャンダイジングは一種の枷かもしれない。だが、それを逆手に取ることで、ロボットアニメは様々な表現が可能となる。アニメーションには様々なジャンルがあるが、ロボットアニメほど多彩な内容を表現できるカテゴリーは存在しないのではないだろうか?チャンバラ的エンタテインメントからスペースオペラ、青春ドラマ、ラブストーリー、異世界を舞台にしたファンタジー、政治劇……ここで語りきれぬほど、ロボットアニメには多種多様な物語が存在する。そして、その多くはマーチャンダイズとともに育まれたものだ。
- 目次
- 序章 1972-ガッチャマンとマジンガーZ
第1章 キャラクター商品とホビーの躍進
第章 変形・合体とマグネット
第3章 宇宙戦艦ヤマトとバンダイ模型の台頭
第4章 ガンプラ狂騒曲
第5章 ロボットアニメのピーク
第6章 オリジナル変形・合体ロボットと黒船襲来
第7章 ディフォルメロボットの時代
第8章 世代交代と超合金魂 - 著者紹介
- 五十嵐浩司(いがらし こうじ)
- 1968年青森県生まれ。アニメーション研究家。学生時代からライターの活動を始め、92年よりフリーのルポライターとして独立する。主なジャンルはアニメーション、特撮と、玩具や模型のホビー関連。92年に株式会社タルカスに参加し、編集者兼ライターとして、多くの書籍や映像ソフトの解説書を手がける。主な編著に『超合金・ポピニカ大図鑑』『ガンプラ・ジェネレーション』『トランスフォーマージェネレーション』『タカラSFランド大全集』『スーパー戦隊アートコレクション』『超合金魂計画』『ダイアクロン ワールドガイド』などがある。また、2015年より全国で開催された「メカニックデザイナー 大河原邦男展」では出展作品の監修を務めた。