スキャンダル現場を完全再現!「見どころしかない」MV制作秘話
本誌報道から約1週間後。豆柴の5人に、新曲『FLASH』が手渡された。詞曲もさることながら、明かされたMVの企画に、ナオは腹を括った。
「タイトルが『FLASH』なので、『飲酒現場を再現するんだろうな』と思っていました。でも、中途半端になるのは、本当に嫌で。だから、スタッフさんが『これが一番いい』と提示してくださったものを、私たちがすべて演じるしかないな、と。
『全力で、あざとい女を演じてください』
そう言われたので、私も全力でやりました。現場では振り切っていて、何も思うことはありませんでした。本当に、“見どころしかない” MVに仕上がっています」(ナオ)
彼女の思いを汲み取るように、スタッフ側も全力を注いだ。
「せっかくやるなら、トコトンまでやらないと、ナオの過ち自体を茶化すことになってしまうと思いました。ですから、出来る限り再現しよう、と。また、『お客さんに対しても、想像しやすくしたほうがいいな』と思って、とにかく再現に徹しました。
ナオも思い出せる限りを、包み隠さず話してくれて。たとえば、MVのなかで彼女があざとく媚を売る男の子役が着る『LEVI'S』のパーカーなどは、すごくこだわりましたね」(渡辺氏)
ほかのメンバーにも、その “再現魂” は、自然と浸透していった。
「MVではやっぱり、私たちの『男装』を見てほしいです。誌面の写真を見せて頂き、写っていた男性たちを、ナオ以外の4人で演じていて。それぞれ写真のなかに “モデル” がいるので、髪型も服装も、その人になりきりました。現場では名前もつけていて、私は……『アイ男』だったかな」(アイカ)
「みんな、役名の最後に『男』つければ男性になるよね、みたいな(笑)。私たち、パーティーなんてしたことないから全然ノリがわからなくて。それで、パリピ(パーティーピープル:パーティー好き)のスタッフさんに入ってもらいました。乾杯コールなんかも、教えてもらいながら演じたんです」(ミユキ)
さらに、MVには映されていないが、これからライブで公開する『FLASH』のダンスは、ナオが振り付けをしたものだ。
「サビのところで、カメラで撮影するポーズをしたり、イントロでは『いつでも見られているんだぞ』という自分への咎めを意識した、目線をあらわす振り付けをしています。今回の企画ではとくにですが、私たちは、起きてしまったことを表現にすることしかできないので」(ナオ)