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われらの「キャンペーンガール」この50年でどう変わったの(2)

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2016.08.09 13:00 最終更新日:2016.08.09 13:00

われらの「キャンペーンガール」この50年でどう変わったの(2)

 

●女性の消費動向に見るキャンギャルのあり方

 

 まずは、キャンペーンガールのあり方と女性の社会進出の関連についてもふれたい。1960〜1980年代、1990〜2000年代、2010年代でそれぞれ、キャンギャルに向ける女性の眼差しに変化が起こったというのだ。

 

 1986年の男女雇用機会均等法の施行を区切りとして、おおまかに分けられるというのはマーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏。

 

「それ以前は、“憧れ型”の消費形態でした。わかりやすい例では、“聖子ちゃんカット”が挙げられます。似合うかどうかではなく、皆が憧れるからその髪型にするというものです。それが、1990年代に女性の地位向上が進むにつれて“共感型”の消費に変化。男性に媚びるタレントに風当たりが強くなります」

 

 そして、近年“選択型”の消費に変わりつつあるというのが社会学者の太田省一氏だ。

 

「SNSの普及につれて、目の肥えた消費者は自分に合った商品を選ぶようになっています。だから広告宣伝をしても以前のような大量消費に結びつきにくい。これが、キャンギャルを 起用する企業が減ったひとつの要因だと考えられます」

 

 近年においては、モデルとしても活躍し、両性から愛される三愛の久松郁実(2014年)や、パルコの佐野ひなこ(2016 年)などは、時代のニーズに合った起用だといえる。

 

●今後は高齢者向けのキャンギャルが増加?

 

 今後の展望について経済学者の田中秀臣氏は「高齢層向けのキャンギャル露出が増えるのでは」と語る。

 

「高齢化が進むなかで、中高年が若いころに見ていた山口智子や武田久美子などの1980〜1990年代キャンギャルのリバイバルブームが到来しても不思議ではありません」

 

 その時々によってキャンペーンガールは、求められるモデル像に合わせて進化を遂げてきた。つまりは不況なんてなんのその。我らがキャンギャルは永遠に不滅なのです!

 

●おもな歴代受賞者●

 

【ユニチカ】

1974年 風吹ジュン

1979〜1981年 紺野美沙子

1987年 カイヤ

1991年 夏川結衣

1993年 内田有紀

1995年 本上まなみ

1996年 米倉涼子

1999年 滝沢沙織 

 

【アサヒビール】

1999年 伊東美咲

2000年 井川遥

2003年 東原亜希

 

【大磯ロングビーチ】

1997年 山田まりや

1999年 佐藤江梨子

 

【全日空】

1985年 鷲尾いさ子

1987年 石田ゆり子

 

【トリンプ】

2001年 吉岡美穂

2006年 仁科仁美

2014年 大石絵理

 

【JOMO】

1974〜1976年 長谷直美

2001年 すほうれいこ(周防玲子)

 

【甲子園ポスター】

1989年 高岡早紀

1994〜1995年 菅野美穂

 

【サントリー】

1996年 白鳥智恵子

2004年 安田美沙子

 

【日本エアシステム】

1988年 西田ひかる

 

【コーセー】

1988年 早見優

 

【テイジン】

1970 〜1973年 秋川リサ

 

【宇部興産】

2000年 釈由美子

 

【日本航空】

1982年 斉藤慶子

 

【TDA】

1984年 財前直見

 

【ブリヂストン】

1990年 原久美子

 

(週刊FLASH 2016年7月19日号)

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