芸能・女子アナ
女子アナ日下千帆の「美女は友達」害虫ファイター
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.02 11:00 最終更新日:2020.07.02 11:00
気温が上がる夏は、虫たちの活動も活発になってきますが、ふだん私たちが気持ちよく外食やショッピングを楽しめるのも、深夜に害虫やネズミと戦ってくれている正義の味方がいるからなのです。
今回ご紹介する美女、害虫ファイターの田畑昌子さんが働くのは、夜の9時から朝の4時。女性にとっては、お肌にダメージを受けそうな昼夜逆転生活ですが、そのお陰でお店の衛生環境が保たれていると思うと、感謝の気持ちがわいてきます。
【関連記事:女子アナ日下千帆の「美女は友達」宇宙を愛する山城ガール】
「お店に一歩入った瞬間の匂いで、ゴキブリがいるのか、ネズミがいるのか、それとも両方いるのかがわかります。食品工場が主なクライアントですが、初めて駆除するお店は覚悟して行きます」
ゴキブリやネズミといったいくつかの単語を伺っただけでも、私にはとても無理だという気がします。女性が選ばなそうなお仕事ですが、家業を継いだわけでもなく、ご自身で始めたビジネスだそうです。
鎌倉で生まれ育ち、子供の頃から文章を書くことが好きだったという田畑さんは、国学院大学国文科時代、マスコミを第一志望としていました。
ところが、在学中にお父様がご病気で倒れ、マスコミ受験を断念。実家の近くで仕事を探さざるを得なくなり、京浜女子大学(現・鎌倉女子大学)大学部で国語の授業の助手として働くことになりました。当時は、女性の多い職場で苦労し、よくロッカー室で泣いていたそうです。
お父様が亡くなったのを機に、脚本家になるための専門学校に通い、就活を再開したところ、テレビ朝日の情報番組が、リサーチャー兼放送作家の手伝いを募集しているのを見つけました。
ようやく子供の頃からの念願がかない、文章を書く仕事に就くことができたのです。
「最初は、『こんにちは2時』というワイドショーで、情報の裏を取る刑事のような仕事をしていました。当時は、オカルト番組がブームで、宜保愛子さんら霊能者の方々がテレビで活躍していました。視聴率が下がってくると、『そろそろ宜保さんにお願いするか』なんて話がよく出ていたのです。
次に、『独占!女の60分』という番組を担当したのですが、この頃、叔父が経営する中華料理店の支店を母と一緒に開くことが決まり、未練はありましたが、テレビの世界をあとにしました」
この飲食業への転職が、害虫駆除を始めるきっかけとなったのです。店舗は居抜き物件で、すべてそのまま使えたのですが、一緒にゴキブリもついてきたそうです。
業者に頼んでも駆除した翌日にはゴキブリが出るため、何回も異なる業者にお願いする羽目になりました。
あるとき、駆除業者のチラシを見ていると、フランチャイズ募集の文字が目に入り、自分でやってみたらどうだろうかと、フランチャイズに参加することにしました。ところが、フランチャイズの運営会社が1年で倒産したため、独立して「ひまわり環境サービス」を始めたのです。
「このビジネスを始めてから独自にいろいろな勉強をして、害虫駆除の方法を研究してきました。場所によっては、殺虫剤よりもゴキブリホイホイの方が安全で効果的だとか、薬品よりも安全なハーブを使用する方がよいなど、お客様の状況に合わせて駆除方法をカスタマイズしていきます。
一般のご家庭では、ベランダなどに水溜まりをつくらないように気をつけてください。虫が寄ってきます。また室内の掃除も大切です。髪の毛1本でもゴキブリは1カ月生きられますよ」
サイトを拝見すると、「私共はゴキブリ、ネズミ、害虫をゼロにすることができる会社です」という心強い文言が書かれています。恐ろしい害虫と戦ってくれているのが、女性だったなんて驚きですね。
実は、お店がクローズした自粛期間中は、コロナの消毒も受注したため、大忙しだったそうです。今後も不規則な時間帯のお仕事に負けず、清潔な都市環境を守り続けていただきたいと思います。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も
撮影協力:MAHALO cafe