女子アナ日下千帆の「美女は友達」ベジフル発酵料理研究家

日下アナ（右）と岩田さん

　連日の暑さのせいで、食欲不振など体調を崩しがちな方もいらっしゃるのではないでしょうか？　そんな皆様に、見た目も涼しげな発酵野菜や果物をおすすめいたします。

　今回ご紹介する美女、ベジフル発酵料理研究家の岩田麻奈未さんは、東京農業大学との共同研究で、健康的な腸内フローラ環境をサポートするお料理やジュースのレシピを作られてます。

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　1999年に明治大学法学部を卒業後、製鉄会社でOLをしていましたが、その当時は「鉄冷えの時代」といわれた時期で、業界の先行きを不安に思い、1年半で退社。

　次に、外資系コンサルティング会社で受付業務を担当しました。この職場で、さまざまなバックグラウンドを持つ同僚たちから刺激を受け、自らも何か一生の仕事をしたいと考えるようになりました。

「子供の頃から動物と料理が好きだったので、そのどちらかを仕事にできればと考え、まずは獣医を目指して勉強を始めました。しかし、編入試験の壁は高く、1度の挑戦で断念。

　次に、お料理教室を開くためにフランス留学を決意し、パリのリッツ・エスコフィエでディプロマ（卒業証書）を取得しました」

　帰国後の2003年に料理教室を開校。当時はサロンが流行り始めたころで、自宅で開く教室が『25ans』などの雑誌で取り上げられ、生徒数も順調に増えていきました。

　2016年、知人が主宰した出版勉強会に参加し、最初の本『ヤセ菌が増えて太らない食べ方』を出版するチャンスを得ます。その本がきっかけとなって、ラジオなどにも取り上げられるようになり、2018年には、2冊目の本『ベジフル発酵ジュースとレシピ』が出版されました。

　この本が昨年、フランスの「グルマン世界料理本大賞ベジタリアン部門」に選出され、マカオの授賞式に招待されることになったのです。

「私の知らないところで本を推薦してくださった日本人の関係者がいらしたそうです。ベジタリアン部門グランプリ、ノンアルコール飲料部門3位をいただきました。

　ベジフル発酵の魅力は、ジュースを美味しくいただくだけでなく、そのあとの食材を料理やスイーツにアレンジできること。その2つの利点を評価いただけたことは、とても光栄です」

マカオの授賞式にて

　ベジフル発酵料理研究家として順風満帆なキャリアを築いている岩田さんですが、もう一つの夢であった動物関連のお仕事も、獣医師とは別の形で実現されています。

「アメリカンショートヘアのブリーダーをしています。1匹から飼い始めたのですが、この子の子供が見てみたいと思ううちに、1匹また1匹と増えていき、今では21匹の大家族になりました。2008年頃から子猫を家族に迎えたいというお話が来るようになり、ご縁のある方にお譲りしています」

　取材中もテーブルの上で、子猫が私のペンを噛んできます。かわいらしさに、すっかり癒されました。今後は、手軽に食べられるベジフル発酵料理の商品化やペットフードの開発に力を入れていきたいそうです。

「最近では、ペットの腸内フローラを調べて状態に合わせて配合したペットフードもあるのですよ。人間よりペット向け商品の方がスピーディに開発されることもあるくらいです」

　ペットの食事も人間並みにハイテク化されていたのですね。かわいい動物たちが幸せになるのは、嬉しいことです。人間の私も腸内フローラを意識した健康的な食生活を目指したいと思います。

●日下千帆（くさかちほ）
　1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も