そんな鷲見の対応に、本誌も助けられたことがあった。『FLASH』2018年6月26日号で、同番組の密着取材をした際、鷲見はMCの矢作兼・ビビる大木とともにインタビューに応じてくれた。本誌記者が、こう振り返る。
「当時、私は編集部に入ったばかりで、インタビューが始まってすぐ、緊張して質問が続かなくなってしまったんです。
その際、鷲見さんは番組の特徴をうまく説明しながら、矢作さんや大木さんに、『あの回は泣けませんでした?』『人生観が変わりましたよね?』と振って、素敵なエピソードを引き出してくださった。本来は私の仕事ですし、お恥ずかしい限りなんですが……」
人気ドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)にも登場した名店、神奈川県川崎市の「三ちゃん食堂」。“昼飲み” もできるため、『家、ついて行ってイイですか?』でも、客の飲食代をスタッフが支払ってあげて自宅へ同行させてもらう企画に、何度も登場している。ご主人の中山和久さん(70)は、こう語る。
「私も知らなかった、うちのお客さんの素顔を見られるので、毎回楽しく番組を観ています。それで鷲見さんのファンになったんだけど、鷲見さんが現場に来るわけではないので、なかなか彼女には会えなかったんですよ。スタッフの方たちは、ずっと来てくれているんですけれどね。
彼らから聞く鷲見さんの評判がすごくよくて、一度、お目にかかってみたいと思っていたんです」
その念願がかなったのは、2018年12月26日放送の『木梨憲武vs.ディレクター35人大暴露SP』が、同店で収録されたときだ。
「番組の忘年会みたいな感じで、皆さん飲みながらの収録でした(笑)。そんななか、司会の鷲見さんは酒を飲まずに、手堅く番組を進めていました。テレビで見るよりも美人でスタイルもよくて、声もきれいでよく通る。頭のよさも感じましたし、本当に素晴らしい女性でしたよ」
2時間半の特番で、収録に4時間ほどかかったという。
「ようやく終わって、一杯飲んでいかないかとお誘いしたら、『この後、予定が入っていて』と……。今度、ぜひいらしてほしいな。彼女なら、全部タダでいいよ(笑)」
フリーになって半年。本誌は、活躍の幅を広げる鷲見を、これからも追いつづけたい。
(週刊FLASH 2020年11月10・17日号)