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女子アナ日下千帆の「美女は友達」ドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤さん

芸能・女子アナ 投稿日:2021.01.21 16:00FLASH編集部

女子アナ日下千帆の「美女は友達」ドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤さん

日下アナ(左)とヴィヴィアンさん

 

 女性のキャリアは多種多様。『美女は友達』は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。

 

 

 無数のぬいぐるみに囲まれて微笑む、ブルーの唇が印象的な美女は、ドラァグクイーンでアーティストのヴィヴィアン佐藤さんです。みなさんは、ドラァグクイーン(drag queen)の定義をご存知ですか? 辞書によると「長い裾を引きずるなど、女性の性的な特徴を強調する派手な衣装を着る人」だそうです。

 

 

 ヴィヴィアンさんによると、「芸能人と一般人とか、お金持ちと貧乏とか、男と女、新旧など、既存の価値観や序列をなくして、すべてを並べ替えてしまうのがドラァグクイーンなのよ」だそうです。

 

 奇抜な外見だけの話ではなく、そのいでたちに深い哲学を秘めているのです。さらに「分類することに意味を見出せないので、LGBTは茶番だと思う。利用されているだけ。私が目指すのは、その言葉さえもなくなる社会」と続けます。

 

 他人の多様性を認められる社会になれば、枠に収まりきれない個性的な人たちも生きやすくなりますね。

 

高校時代のヴィヴィアンさん

 

 一見してタダ者ではないと感じさせるヴィヴィアンさんですが、お話をうかがうと、その多才さに驚かされます。プロフィールの肩書も、非建築家、アーティスト、イラストレーター、文筆家、映画評論家と、実に多様です。

 

 バブル期に仙台から上京したヴィヴィアンさんの最初のお仕事は、アート系出版社での編集業務でした。2年ほど勤めた後、金沢工業大学の建築科に進学し、修士課程を修了。その後しばらく大学に残り、助手を務めていました。

 

 2000年代に入った頃には、歌舞伎町、六本木、銀座でバーをオープンし、パーティスト(パーティーの企画者)として活躍されていました。

 

 アーティストしては、バーニーズ・ニューヨーク(新宿店・横浜店)で、ウィンドウディスプレイを担当。映画評論家としては『キネマ旬報』で新作映画の紹介を書くなど、マルチな才能を発揮されています。

 

 ほかにも、大正大学の客員教授として都市工学の授業をされたり、町おこし協力隊として、日本全国さまざまな地域の子供たちを変身させたりと大忙しです。

 

 個性的な人が大好きな私からすると、ヴィヴィアンさんのように才能豊かな方はキラキラ輝いて見えますが、過去には、奇抜なファッションのため苦労された経験もお持ちです。2012年には、マンションの賃貸契約を更新してもらえず、追い出されてしまったそうです。

 

「『北新宿追い出され裁判』で検索すると出てくるわよ。あっさり勝ちましたけどね。裁判所という公の機関によって、自由な生き方や個性が認められたことに大きな意義があるのよ」

 

 見た目はド派手なドラァグクイーンですが、その正体は、偏見や差別を打ち砕く自由の女神だったのですね。個性的なアイメイクと青いリップで視線を集め、これからも自由のために闘い続けてくれることでしょう。

 

取材協力:カワイイ モンスター カフェ

 

日下千帆(くさかちほ)

 

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

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