女子アナ横井弘海の「エンタメ時間」2月22日は猫の日！猫は家族！

人気の猫だるま

　2月22日は「猫の日」です。1987年、愛猫家の文化人らが集まった「猫の日実行委員会」が、「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」 という趣旨で決定したそうです。日付を募集したところ、寄せられた8953通のなかで、最も多かったのが2月22日でした。　　

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　実は、世界各国にも「猫の日」があって、国際動物福祉基金が決めた「国際猫の日」は8月8日、ヨーロッパでは2月17日にしている国が多いようです。

　日本で猫は「にゃー」とN音で鳴くように聞こえますが、英語の「meow（ミャウ）」、イタリア語「miao（ミャーオ）」、中国語「ミャオ」など、外国語ではMで始まることが多いのです。そのため、「2（にゃー）2（にゃー）2（にゃー）」の語呂合わせから決めたと思われる2月22日は、日本独自となります。

「猫の日」が制定されてからというもの、毎年この時期には、猫にまつわるイベントが各地で開かれるようになりました。

　私がかつて籍を置いたテレビ東京の報道番組では、スタジオに猫がいて、生放送中に歩き回っていたことがありました。猫好きのテレビ局だったのかどうかわかりませんが、BSテレ東は「猫の日」だけ社名を「BSキャッ東」に改めます。

　そして、SNSで大人気のぐっぴー君を1日猫社長に迎えて、朝から晩まで “猫まみれ” の番組やCMを放送します。「猫に寄り添う放送局」を目指しており、保護猫のための寄付企画なども実施します。

　さて、先日行った「ねこ休み展 冬 2021」は猫好きにはたまりません。

　プロ・アマ問わず人気の猫クリエイターが集結する写真展・物販展で、2015年の夏にギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO.」（東京・浅草橋）で始まりました。

　TwitterやInstagramで人気を集める有名猫も数多く登場し、出展者のSNSフォロワー数は累計で300万人超え。これまで東京、北海道、福岡、大阪、香港などで開催され、巡回展とあわせて85万人以上が来場したそうです。

　下町の雑居ビルにあるギャラリーは44組の作家さんによる猫づくしの空間でした。いい意味で雑然とした展示が人気の秘密なのかもしれません。

　展示写真は冬と夏で250点以上あり、子供目線でも楽しめるように、上から下までビッシリ。写真の1枚1枚が素晴らしく、猫と向き合える時間をしっかり楽しめます。

　写真はほぼ新作だそうで、上手い下手ではなく、いずれも猫への愛があふれ、一番かわいい表情やしぐさがずらり。つい見入ってしまいます。

　また、ハンドメイドで制作されたアクセサリーや雑貨などの猫グッズは2000種類以上。地方巡回ごとに限定ご当地グッズも展開しているそうで、ところ狭しと並んでいました。わざわざグッズだけを買いに来る女性もいるそうです。

「どこを見ても猫だらけの作品群に癒されると仰っていただく方が多いです。閉塞感のある時代だからこそ、ほっと一息つける作品で少しでも癒されていただければ嬉しいです」と、ディレクターの沼尻年弘さんは話します。

　ところで、猫好きはたいてい猫自慢をします。どうしたらこの写真展に「うちの子」を出せるのでしょう。

「出展している猫ちゃんたちは、出展者からの紹介やディレクター陣がリサーチしてお声がけしています」とのこと。「うちの子にもいつかチャンスがめぐってくるかもしれない」と、猫の親ばかの私も根拠のない期待をしてしまいました。

「猫の日」に免じて、うちの猫自慢も少々。

　わが家の猫は、昨年4月、「コロナで会話の弾まない家族の心を結びつけるのは猫だ！」とひらめいた甥が、突然連れてきたアメリカンカールの女の子です。

　丸い小さな耳が内側にクルンとカールし、ブルーの瞳をしています。『ジャングル大帝』のレオに似ていたのでレオと名付けました。2月で1歳になりました。甥の言うことは正しく、おかげで家族の会話が増え、いまやレオを中心に家が回っています。

　特技はタイ式マッサージ。毎朝毎晩、布団の上から四肢を使って、私の左手から胸を通って右手まで往復しながらモミモミ、踏んずけてくれます。ときどき足を滑らせて、私の顔に傷ができますが、最近、腕にしっかり体重を乗せることができるようになりました。

　甥はTikTokにレオの動画を投稿しているらしく、フォロワーは2万人。50万回再生された動画もあるそうです。

レオの昼寝

　新型コロナの影響でペットを飼う人が増えていますが、反対に捨て猫も増加していると聞きます。猫は家族です。皆さん、ずっとニャンコと仲よしの家族でいましょう。

※「ねこ休み展 冬 2021」
TODAYS GALLERY STUDIO.（台東区浅草橋5-27-6 5F）で開催中。2021年2月28日（日）まで

横井弘海（よこいひろみ）
　東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室（現アナウンス室）所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』（朝日新聞社）