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女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」上司の男女差別が激しすぎて

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.02.20 16:00 最終更新日:2021.02.20 16:00

女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」上司の男女差別が激しすぎて

 

【宮崎さん、助けて!】

 

 僕は新入社員なんですが、会社の上司の男女差別が激しいんです。女子社員には、お昼ご飯をご馳走したり、雑用が少なかったり。体力的な差は認めますが、やっぱり男女差別ってなくならないんですね。宮崎さんもそれを感じますか?

 

 

【お答えしましょう】

 

 わ〜〜〜〜今っぽいご質問ですね。もしや、森喜朗さんの発言から、身近の出来事にまで疑問を持つようになったのではないでしょうか?

 

 森さんの発言に関しては、ちょっともったいなかったというか、これまでオリンピックのために尽力してきたのに、冗談交じりの発言で、すべてを失ってしまったわけです。

 

 もうちょっと考えればよかったと思うのですが、歳を重ねてくると、理性が抑えられなくなったり、頑固になったり、気を遣えなくなったりしますよね?

 

 自分の親を見ても思います。赤ちゃん返りとまでは言いませんが、子供のときに私がして怒られたことを、今は親がしているな〜と。。。たとえば、自分が悪くても謝らないとか、非を認めないとか。ごめんなさいは本当に言えなくなっていますよね。

 

 森さんは深刻なご病気を抱えながら、自分の最後の仕事をやり遂げたい思いで、どんどん決めていかなくちゃいなかったので、なおさら自分の思ったことを抑えられなかったんでしょうね・・・。

 

 女性が会議にいると話が長いというのは、女性は言いたいことを言うから、、、ですよね?

 

 男性は、政治の世界に限らず、上下関係や利害関係がいろいろありそうですし、家庭など守るものも多いので、、、基本的に男性は自分の立場を脅かすことはしたくないので、余計な発言はしたがらないですし、会議が素早く決まっていくことは確かにあるのかもしれません。

 

 どっちがいいのかと言うと、、、私は女ですが、どっちの言い分もわかるとしか言えません。

 

 確かに、女性はおしゃべり好きで、それは私も同じです。本題は10分くらいで終わっているのに、その後にいろんな世間話に花が咲き、あっという間に何時間も過ぎてしまいます。

 

 それが女性にはストレス発散だと言いますが、子供の頃、母親の長電話・立ち話にずっと待たされてきた私としては、正直、「そのムダ話いつまでやってんの? この時間あればご飯も作れたし、買い物も行けたよね?」と思っていました。

 

 なにかの心理テストで「男性度100%」と診断された私としては、女子会もごく限られたものしか参加しません。

 

 旦那とか、姑とか、子供とか、ママ友とか、話題は豊富なんですが、ただ集まって誰かの悪口を言っているのは本当に苦痛です。話を聞いてもらうありがたみはありますし、相談なら全然いいのですが、言いたいことだけをずっと言い合うのは苦手です。

 

 それよりは、お互いがどうしたらうまくやっていけるかを話す方が楽しいです。

 

 ある友人から、自分の子供の教育や躾について姑さんからいろいろ言われてツライという相談があったので、私はこう答えました。

 

「それって、夏休みとかに子供を預けたらいいんじゃない? 自分は1人の時間を楽しみ、姑さんは孫との時間を楽しみ、しかも躾までやってもらえるなんて、一石何鳥にもなるじゃない!」

 

 その友人は、「確かに、そう考えればそうか」となって、それから毎年夏休みは子供を姑さんに預けて、自分たちは夫婦そろって旅行に出かけたりするようになりました。

 

 こういう、話しながら解決策を見つけていくのは楽しいですし、話すことも意味があると思いますが、ず〜〜〜っと愚痴は・・・勘弁です。

 

 質問者さんの不満はわかります。それは私も似たようなことをされてきたからです。雑用ばかりやらされて、まったく本業をやらせてもらえない時期は悶々としていました。もちろん、かわいい後輩ばかり誘う先輩の男性もいました。

 

 私からすれば、男女差別だけでなく、仕事ができるできない差別、人気があるない差別、都会出身と田舎者差別、国公立と私立差別……とたくさんひどい目にあってきました。ちなみに今は41歳になったので、年齢差別にはちょくちょくあいます。

 

 若い頃は仕事ができなかったので(今もできるとは言いませんが・・・笑)、「この前のニュースで噛まなかったやつ〜お昼、俺がおごるから好きなもの頼め〜」とか言われました。私以外の新人は全員完璧に読んでいて、私だけ噛みまくっていたので、1人でコンビニに行きました。

 

 ほかにも、「今度みんなでゴルフ行かない?」と言われ、誰が行けるかな〜、とホワイトボードの名前を読み上げていき、私の名前だけスルーされたりなんてことも。

 

 いま思えばイジメの一種だったのかもしれませんが、人は、誰かに粗末に扱われたり、雑に扱われると、大切に思ってもらえてないんだと悲しくなります。

 

 今回の森さんの発言も、発言自体に怒りを覚えたというより、1人の人間として見られない悲しさ、話が長いと雑に扱われた寂しさが、大きな怒りをもたらした気がします。

 

 なので、質問者さん。

 

 男女差別があっていいとはもちろん言いませんが、それ以外の差別をたくさん知っている私としては、差別していると騒ぐ人は、自分自身に差別意識があったり、実際に自分が差別しているのではないかと感じます。

 

 そんなこと気にしないのがいちばんです。
 私も「41歳は初老」という話を聞いて、思わず笑ってしまったことがあります。人によっては怒る人もいそうですが、そんなことで怒っても仕方ない。

 

 41歳・・・初老・・・ウケる。

 これくらいのテンションでこれからの社会人生活を頑張っていきましょうよ!

 

 雑用って意外と大事で、自分を認めてもらえる最大のチャンスだったりします。先輩からおごられるランチより、自分でお金を払って美味しいものを食べた方が幸せだったりします。

 

 そういえば私も、ツナマヨめんたいのおにぎりを会社のテラスの奥で一人で食べているときは至福の時間でした。。。なんか懐かしい。

 

宮崎宣子(みやざきのぶこ)
 宮崎県宮崎市出身。早稲田大学卒業後、日本テレビアナウンサー。現在はフリーアナとして活動しつつ、実業家としてオーガニックハーブ販売中

 

※宮崎アナへの人生相談はインスタグラム@miyazaki_nobukoで募集しています

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