女子アナ日下千帆の「美女は友達」通販のプロになった元アナウンサー

日下アナ（左）と宮坂さん

　女性のキャリアは多種多様。『美女は友達』は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。

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　自粛モードで商品の売り上げが振るわず、打開策を模索している営業マンの皆さんは、今回ご紹介する美女のアドバイスを参考にしてはいかがでしょうか？

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　今週の美女は、元東北放送アナウンサーで、現在は化粧品の通販会社代表となった宮坂珠理さんです。宮坂さんは、「誰でもできる売り方ノウハウセミナー」を全国で開催されています。

　まずは、珠理さんのこれまでのキャリアをご紹介しましょう。

『なるほど！ザ・ワールド』（フジテレビ系）で活躍する益田由美さんのファンだった珠理さんは、小学校5年生からアナウンサーになることを目標に人生をプランニングしていました。

　局によっては、アナウンサー試験に英会話もあることから、高校の2年間はイギリスへ留学。しかし、大学は日本の方が有利と考えて、帰国子女枠で横浜国立大学の経済学部に入学。授業の後はWスクールでアナウンスアカデミーに通っていました。

　その努力が実り、1997年、TBS系列の東北放送で、アナウンサー試験に合格されました。

「地方局を受験するときは、現地に早めに入って下見をしていました。そして、面接のフリートークでは、現場からのリポート風にその地域の特徴をお伝えしたところ、面接官から好評で、内定をいただくことができました」

　東北放送では、夕方のニュースや、ラジオリポートを担当。オフの日はスキーやボディボードと、仙台の生活を満喫していたのですが、不規則な勤務で体調を崩したため、2001年に退社し、東京に戻ります。

東北放送のアナウンサー時代

　同年、ラジオ短波の契約アナウンサーとなり、株式情報など経済番組を1年間、担当しましたが、2002年、テレビショッピング専門チャンネルにプロデューサーとして入社します。

「テレビショッピングのお客様は40代以上の女性が多いため、当時20代だった私は、出演者としては若すぎるということで、制作側にまわりました。テレビ通販では、数多くの商品が販売されるため、それぞれの商品のストーリー作りに注力しました。

　あるとき、販売価格が2万円ほどの高級化粧品のラインを担当したのですが、そのチャンネルでは、たくさんの化粧品を扱っていたため、成分や効能を説明してもインパクトに欠けると判断しました。

　そこで、その商品がつくられた経緯を語ったところ、電話が殺到し、3時間半で1億5000万円を売り上げたのです」

　では、1億5000万円も売れた驚きのストーリーをご紹介しましょう。

《第2次世界大戦前、ルーマニアのチャウシェスク大統領が、自らのアンチエイジングのため多額の国家予算を投入して研究所を設立。噂を聞きつけたハリウッドスターや世界の名だたる政治家たちが、わざわざルーマニアまで足を運び、施術を受けていました。その研究所でホームケア商品としてつくられたのが、こちらの化粧品です》

　そう聞くと、確かに一度、使ってみたくなりますね。このほかにも数多くのヒット商品を世に送り出した宮坂さんは、2019年、消費者の心をつかむノウハウをまとめて出版しました。『売り方の教科書』（総合法令出版）という本で、テレビ通販の経験から学んだ具体的な成功例と失敗例を紹介されています。

　コロナ禍で研修やセミナーは開催が難しくなっているため、今年1月には、オンラインサロンを立ち上げ、リモートでもセミナーを開催できる体制を整えたそうです。

　ものが売れないと悩まれている皆さん、まずは宮坂さんのように商品のストーリーづくりから始めてはいかがでしょうか？

●日下千帆（くさかちほ）

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も