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女子アナ日下千帆の「美女は友達」若手選手の育成を目指す元スケーター

芸能・女子アナ 投稿日:2021.03.25 16:00FLASH編集部

女子アナ日下千帆の「美女は友達」若手選手の育成を目指す元スケーター

日下アナ(左)とTAMAMIさん

 

 女性のキャリアは多種多様。『美女は友達』は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。

 

 

 世界的に有名な選手を続々と輩出している日本のフィギュアスケート界。熱烈なファンも多く、競技の中継は常に2桁以上という高視聴率をキープしています。

 

 今回ご紹介する美女は、1973-1974年全日本フィギュアスケート選手権大会アイスダンスで2位の成績を残し、現在は、一般社団法人「スケートアスリートプロデュース協会」代表理事を務めるTAMAMI(土橋珠美)さんです。

 

 

 同世代には、1980年レークプラシッド大会冬季五輪6位入賞の渡部絵美さんもいらっしゃいます。TAMAMIさんは、日本でフィギュアスケートが注目され始めた当初から、フィギュア大国へと成長する過程を、当事者として経験されています。

 

 TAMAMIさんがスケートを始めたのは、小学校2年生のとき。お母様と遊びに行ったスケートリンクで、スカートをなびかせながらクルクルとスピンする少女を目撃し、どうしてもスケートをやってみたいと思ったことがきっかけでした。

 

 毎日、早朝6時、放課後、夕食後と3度のハードな練習をこなし、小学校4年生からローカル大会に出場するようになりました。その結果、中学2年生と高校1年生の2度、全日本フィギュアスケート選手権大会のアイスダンス部門で2位の成績を修めています。

 

現役時代のTAMAMIさん

 

「シングルはジャンプが怖かったので、アイスダンスを選びましたが、パートナー探しが難しく、短大卒業後は、品川プリンスホテルスケートセンターの専属インストラクターに就職しました」

 

 しかし、1991年に品川プリンスのスケートリンクは閉場してしまいます。その後、明治神宮アイススケート場に移籍。そこで10年ほど後進の指導をされたのですが、お子様が生まれてからは、仕事とプライベートの両立が難しいと考え、専業主婦となりました。

 

 しかし、早くもその1年後、TAMAMIさんの新たなキャリアが始まったのです。

 

「映像ディレクターだった元夫から頼まれて、仕事を手伝うようになりました。ちょっと手伝うくらいだったのですが、自分で企画書を書くようになり、営業に行ったところ、局のプロデューサーが部下のように育ててくれました。おかげで、48才を目前に、テレビ番組のプロデューサーとしてデビューできたのです」

 

 その2年後には起業して、商業施設に設置するスケートリンクのブランドコンサル、テレビ番組やイベント制作、商品開発と幅広くビジネスを展開してきました。

 

「さまざまな商品を取り扱うなかで、樹脂を使ってスケートリンクを作れるスイスの企業と出会うことができました。それまでは、リアルアイスが絶対と信じていたのですが、実際に滑ってみたところ、樹脂リンクでも95%のパフォーマンスが可能だとわかりました。

 

 これならコストを抑え、時代に合ったサステナブルなスケートリンクが作れる。普及すれば、レジャーでも、練習補助施設としても、たくさんの人たちにスケートの楽しさを体験してもらえると考え、現在、複数の自治体やスポーツ施設に提案しています」

 

 思い起こせば、昔は、品川、後楽園、池袋など、都内で気軽に遊びに行けるスケートリンクがたくさんありました。しかし、リアルアイスのリンクは、水道代や電気代などのコストが高く、多くが閉鎖されてしまいました。そのため、次世代を担う選手たちにとって、練習場の確保が難しくなってしまったのです。

 

 現在、日本のスケート選手は男女ともに世界トップクラスが多く、当面はこの地位を保てると言われています。しかし、今後もこの状態を継続させるには、日本全国のより広い地域から選手を発掘することが重要です。そのためにも、低コストでメンテナンスが楽な樹脂リンクの普及が望まれます。

 

 2020年、TAMAMIさんは、若い選手の育成とセカンドキャリアサポートの活動を開始しました。

 

「スケート界には総合力のあるリーダーが求められています。将来、伸びそうな選手を発掘し、育成するだけでなく、選手を目指す子供たちに経済循環を作ってあげることも大切です。そのためには、メディアとスケート界の両方をよく理解している必要があるのです」

 

 その仕事には、TAMAMIさんが適任のようにお見受けします。華麗に氷上を舞う日本選手の活躍の裏には、陰で支える頼もしい先輩の姿があったのですね。

 

※取材協力・アンジェパティオ

 

日下千帆(くさかちほ)

 

 1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

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