女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」おこもりで友達とできることは？

【宮崎さん、教えて！】

　友達と家で遊ぶ機会がこれまで以上に増えましたが、意外と家で友達とできることって少ない気がしています。映画を観たりするのも楽しいのですが、なにか家での面白い遊び方をご存知でしたら知りたいです。

【お答えしましょう】

　以前、家での過ごし方がネタ切れしているという話を書きましたが、「それでもなにかありませんか？」と言われたらどうしようと思っていたら、こちらの質問が（笑）。

【関連記事：女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」ステイホームでやることがない】

　前回は1人での過ごし方でしたが、今回は友達となので、、、友人とどう過ごしているのかなと思い返してみました。

　私は、この機会にふだん会えない友人の家に遊びに行きました。
おやつを買って伺うと、友人の子供はいつの間にか小学生でした。言葉もはっきりして、意見もしっかり言えて、ま～びっくり。いつまでも3歳くらいに思っていたら、時間がたつのは早いです。

　友人は、コロナ禍で考え方が代わり、夫婦でサラリーマンをやめて、まったく別分野の仕事を始めていました。その経緯とか、決断とかを聞いていたら、私も励みになって盛り上がり、気がつけば夜の7時。

　最初は小さなお子さんもいるし、コロナ禍だし、少し会って帰ろうと思っていたのに、あっという間でした。

　お腹も空いたので出前でも取ろう！　ってことになり、ウーバーイーツとか、出前館とか、フードパンダとか、それぞれ頼んで、友人夫婦とそのお子さんと、今後どうしたい、あーしたいなど、じっくり話し合うことができました。

　この機会だからこそ新たなチャレンジする姿に、刺激を受けたと思っているうちに、気づけば、夜10時。。。そろそろ帰るね～と言って出ましたが、本当に充実した時間を過ごすことができました。

　そのとき思ったのです。ピンチはチャンスじゃないけど、いいことを探せばいろいろと見つかるもんだなあと。

　そして、友達との「おうちご飯」は、なんともリーズナブル。お土産のドーナツセットは1500円。お互いに頼んだ出前はクーポンが使えて0円。飲み物は友人が用意してくれましたし、15時～22時まで7時間も滞在して、たった1500円です。しかも愛犬アロハもゆっくりのんびりさせてもらえて、このお値段。

　これが外だったら、そうはいきません。犬がいるからテラス席じゃないとダメだし、夕方からは寒くなるし、夜までいようと思ったら、ディナーを注文しなくてはいけないし、20時には帰らなくてはいけない。そもそもお酒も飲めないから、早々と帰ることを意識しなくてはなりません。

　小さい子供がいたら、やっぱり早く帰ろうってなりますが、友人宅なら、子供は勝手に宿題したり、テレビ見たり、本読んだりするし、先に寝ちゃってもいいわけで。

　私も、もしアロハをお留守番させていたら、外食していても早々に切り上げようとしたでしょう。でも、友人の家なので、アロハもフカフカのブランケットでずっと寝ていました。

　友人の家に伺うことで、こんなにもいろいろな経験談を聞けて、ご飯も楽しめて、時間を気にすることなく過ごせました。これ、平日の話なんです（笑）。

　友人との関係性にもよりますが、平日でも、ふだんの生活の中に、なんの抵抗もなく入れてくれて、いつものように接してくれるありがたさを感じました。

　正直、おもてなしとか要らないんですよ。時間を作って、会ってくれることが嬉しい。映えるアフタヌーンティーとかじゃなくても、わざわざお料理を素敵なお皿に盛り付けなくても、無理せず、お互いできることをすればいいんです。

　友達が来るから何かしなきゃと思うとネタ切れになりますが、ただ会えるだけで、話せるだけで気が楽になる友人がいると、助かります。仕事のこと、家族のこと、教育のこと、会社の人間関係、世の中に起こっている情報、取り入れるべき制度・・・そんないろいろなことを教えてもらえたります。

　だから、私はいつも、あえて何かしたりせず、ずっと話しています。同じ人とばかり会うわけではないので、会えたときのその人との会話を楽しむのです。

　そういえば、この前、友人が泊まりに来ました。コストコで買ってきたご飯を食べて、1時間くらい楽しく談笑していました。お互いに仕事があった私たちは、その場でそれぞれ仕事して、交代でお風呂に入って。友人は先に寝て、私はもう少し仕事をして、その後、寝ました。

　友人は朝派で、先に起きて仕事を始め、私が9時に起きたタイミングで一緒に朝ごはんを作り、そこでも談笑しながら1時間くらいゆっくりモーニング。コーヒー、紅茶まで飲んで一息ついたら、それぞれ準備して、昼前に「またね～」って帰っていきました。

　別の友人は、仕事がうまくいかなくなったり、彼氏とケンカしたとき、「今から行ってもいい～？」って急に連絡が来て、夜9時くらいに来るんです。

　そのときも急に来て、さんざんしゃべって、「今日泊まってく？」と聞いたら、「そのつもり～」って。お風呂に入って、私のパジャマを着て、そのままソファーで爆睡してました。

　私は寝室で寝ていて、朝起きたら、もういなくて、彼女は仕事へ行ってました。そして置き手紙が。

「コロナ禍になってもノブがいるから頑張れる」

　家で面白い遊びなんてしなくても、楽しいおしゃべりしてればいいんですよ。

●宮崎宣子（みやざきのぶこ）
　宮崎県宮崎市出身。早稲田大学卒業後、日本テレビアナウンサー。現在はフリーアナとして活動しつつ、実業家としてオーガニックハーブ販売中

※宮崎アナへの人生相談はインスタグラム@miyazaki_nobukoまたはinfo@smart-flash.jpで募集しています