芸能・女子アナ芸能・女子アナ

女子アナ日下千帆の「美女は友達」スクールソーシャルワーカー

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.05.27 16:00 最終更新日:2021.05.27 16:00

女子アナ日下千帆の「美女は友達」スクールソーシャルワーカー

長田さん(左)と日下アナ

 

 女性のキャリアは多種多様。「美女は友達」は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。

 

 

 経済情勢の悪化やひとり親家庭の増加など、子供たちを取り巻く環境は年々、厳しさを増しています。そのようななか、少しでも不安を取り除き、安心して学べるように、近年、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置する学校が増えています。

 

 

 スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの違いはどこにあるのでしょうか。

 

 臨床心理士などの資格を持ち、生徒の相談に乗って心のケアをする人がスクールカウンセラー。

 

 一方、社会福祉士または精神保健福祉士の資格を持ち、学校、家庭、その他外部機関と連携し、問題解決に向けて環境面でのサポートをする人がスクールソーシャルワーカーです。

 

 今回ご紹介する美女、長田美穂さんはお一人でこの2役をこなしてしまうスーパーウーマンです。

 

 名古屋出身の長田さんは、お父様が名古屋大学で社会心理学を教えていた影響で、子供の頃から心理学に興味を持っていたそうです。都内の私立大学で心理学を専攻し、大学院まで流行論の研究をしていました。

 

 研究好きで真面目な学生時代を過ごされたご様子ですが、当時はバブル経済まっただなか。勉強だけでなく華やかなアルバイトも楽しんでいたようです。1980年代後半には、東京モーターショーなどでコンパニオンとして活躍していました。

 

東京モーターショーのコンパニオン時代

 

 大学院修了後は別の大学で5年間、助手を務め、1999年から大学で非常勤講師として教壇に立っています。

 

 そんな長田さんがスクールカウンセラーを始めたのは、2011年のことでした。

 

「子育てが一段落したところで、今度は子供と心理学をからめた仕事をしてみたいと思いました。

 

 千葉県内の中学校で、スクールカウンセラーとして勤務するようになったのですが、子供のみならず、親御さんが自分の相談に来ることがよくありました。

 

 離婚で鬱になり、子供のケアがまったくできないどころか、リストカットした傷口から出血したままの状態で相談に来るお母さんもいました」

 

 家庭が機能していない家も多く、一歩踏み込んだサポートをするためには、福祉の知識が必要だと考え、2016年に精神保健福祉士の資格を取得されたそうです。

 

「ソーシャルワーカーの仕事は、困っている人とサポートしてくれる機関をつなげていくので、人脈が広がります。たとえば、経済的に困窮する家庭とフードバンクをつなげたり、医療機関で受診する必要がある方がいれば、同行したりします」

 

 スクールカウンセラーと異なり、校外でもアクティブに動いていくのが、スクールソーシャルワーカーなのです。

 

「これまで1000人以上の子供から相談を受けてきました。不登校児は自分を大切にできない子が多いのです。人生には限りがあると気づかないので、引きこもってしまう。気づきが必要です。

 

 また、この10年の変化として、精神疾患やそのほかの持病に苦しむ子供が増えたように感じます。カウンセラーでは動けなかったのですが、ソーシャルワーカーなら、医療機関との連携など、能動的な支援が可能です。

 

 しかし、2008年に文部科学省によって活用事業が実施されたスクールソーシャルワーカーは、スクールカウンセラーに比べて歴史が浅く、まだ配置されていない学校も多くあります。さらなる普及のために、PR活動は必須だと思います」

 

 子供たちの環境をより過ごしやすいものにするスクールソーシャルワーカーは、やりがいのあるお仕事のようです。子供が好きで、ホスピタリティの高い方は、目指してみるのもいいかもしれません。

 


日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

 

撮影協力・En cafe

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

芸能・女子アナ一覧をもっと見る