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女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」犬を飼いたいのに犬好きの母が納得しない

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.19 16:00 最終更新日:2021.06.19 16:00

女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」犬を飼いたいのに犬好きの母が納得しない

 

【宮崎さん、教えて!】

 

 わが家では、私が小さい頃から犬を飼っていたのですが、2年前、1年以上介護していた犬が亡くなり、私は寂しく、また犬が飼えたらなと思っています。

 

 ただ、世話の大半をしていた母が、もう飼いたくないと、頑として首を縦に振ってくれません。母以外の家族が「犬の世話、協力するから」と言っても、「どうせ口だけでしょ」と取り合ってくれません。

 

 

 コロナ禍でテレワークになり、家にいる時間が増えたせいか、よけいに犬がいない寂しさを感じています。

 

 母自身、大の犬好きで、飼わないと言いながら、道でほかの犬を見かけるとついつい寄って行ってしまうほどです。どうしたら、母も喜んで、我が家に新しい家族として犬を迎えられるでしょうか?

 

【お答えしましょう】

 

 もう、買ってしまいましょう!!! 理由は、後づけでいいです。もう、買ったから! でいいと思います。なんとかなります!

 

 実は、私の愛犬リンちゃんは実家の母に奪い取られました(笑)。震災のとき、外には放射能が出ていて散歩もよくないと言われたことがあり、落ち着くまで地元の宮崎で預かってもらおうと思いました。

 

 それまで、どんなに私が忙しくても、ヨークシャテリアの先住犬を大事にして、預かってくれなかったのです。それで、仕方なく、メイクさんに預けたり、いろんな方に預けて仕事をしていました。

 

 ところが、震災で4カ月くらい預けて、その後で返してもらおうと思ったら、「返さない!!」って言うんです。あれほど世話が大変だとか、早く取りにきてとか文句ばかり言っていたのに、4カ月で情が移り、リンちゃんを手放したくなくなったのです。

 

 毎日散歩に行き、毎日一緒に寝ていたから、そうなったのでしょう。本当に返してくれませんでした。それで、もう8年も宮崎県で暮らし、今では15歳のおばあちゃんですが、いまだに返してくれません。

 

 私は、犬がいない生活は耐えられないと思い、新たにトイプードルを探しました。それが今のアロハです。アロハはいまでは私の生き甲斐ですが、当時は7年も一緒にいたリンちゃんに会いたくて会いたくて、仕方ありませんでした。

 

 いまでも、私が帰宅したときには迎えにきたりするので、本当は私と一緒にいたいんじゃないかと思うのですが、親の生き甲斐にもなってるようで、残念ながらあきらめました。

 

 リンちゃんは、母に噛みつくし、迎えにもいかないし、「あんなにかわいがってるのに、一人で寝ようとするし、本当にかわいくないのよ!」と言ってますが、実際はかわいくてたまらない感じです。

 

 なので、思い切って「すんごくかわいいのがいて買ってしまった!」と言って、飼いはじめるのがいいと思います。ゲージも散歩セットも全部揃えて帰るのです。飼ってしまえば、返しに行こうとはしないでしょう。

 

 そして、これは私がやるからとか、家族で世話の役割分担を伝え、最初はしっかりやってみればいいと思います。なんだかんだ言って、全部の世話をお母さんがやるようになるかもしれませんが、それでもお母さんは幸せになると思います。

 

 気持ちはすごくわかるんです。

 

 私も、アロハを迎えるとき、すごく悩みました。リンちゃんのときは1歳から4歳までが元気すぎて本当に大変だったし、躾とか散歩とか、これから毎日始まるわけで、またあの生活がやれるのかな・・・と。心配と苦労が目に見えているので、躊躇してしまったのです。

 

 でも、いざ飼ってみたら、そのときの不安より目の前の世話に追われ、眠くても散歩に行き、風邪を引いても、仕事でクタクタになって帰ってきても、、、夜の12時から散歩に行くなんてしょっちゅうでした。

 

 アロハに引きずられながら歩いていることもあり、ボール投げは若いときは100回では足らず、坂でボール投げしないと、こちらがクタクタになるほどでした。

 

 変なもの食べて救急病院に夜中駆け込んだり、自転車から落ちて手術したり、いなくなって2時間公園を探しまくったり、ホウ酸ダンゴを食べて吐き出して、入院になったり、、、咳が止まらず気管支専門病院へ行き、背中の皮膚が黒いからと皮膚科へ連れていき、混合ワクチン、狂犬病、フェラリアの投薬、ノミ・ダニのケア・・・。

 

 親としてやらなくてはいけないこともたくさんあるのですが、いつの間にか当たり前にアロハの親になれたことが幸せでした。

 

 今では8歳になり、言葉もわかります。「ハミガキ」と言えばハウスに逃げ、「お仕事お留守番」と言えば、玄関から出ません。「お散歩アロハも行く?」って言うとくるくる回って喜びます。

 

 いまでは本当の子供のように思えてかわいくて仕方ないのです。

 

 なので、ここはきっかけと勢いだと思います。家族のサポートもあるのなら問題ありません! 言葉では「なんで!」とか「私は飼えないよ!」と言うかもしれませんが、「なら、私が飼うから大丈夫」と言って、面倒みてあげてください。いつの間にか、ほっとけなくてかわいがっているはずです。

 

 犬を飼うって、新たに家族が増えるわけですから、結婚や出産と似ているかもしれませんね。結婚してしまえば、こんなもんかと、なんであんなに迷ったんだろうと思いますが、それまでは、この人で大丈夫か、結婚したら毎日の生活が大変じゃないかとか、いろいろ考えて前に進めなかったりしますよね。

 

 出産も、ちゃんと育てられるのか、仕事と家庭の両立はできるのか、健康に育つのかとあれやこれや悩みますが、生まれてきたら、そんな悩みは吹っ飛び、目の前の子育てで必死でしょう。

 

 そして、それが大変ながらも楽しい、苦労しながらも幸せってなるんだと思います。なにもないより、なにかある大変さにこそ、幸せが隠れていると思います。

 

 お母さんが踏み出せない背中を子供たちが押してあげてください。最初の一歩を家族みんなで踏み出すなんて、私から見ればうらやましい限り。犬と家族の楽しそうな笑い声しか想像できません。

 

宮崎宣子(みやざきのぶこ)

 宮崎県宮崎市出身。早稲田大学卒業後、日本テレビアナウンサー。現在はフリーアナとして活動しつつ、実業家としてオーガニックハーブ販売中

 

※宮崎アナへの人生相談はインスタグラム@miyazaki_nobukoまたはinfo@smart-flash.jpで募集しています

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