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女子アナ日下千帆の「美女は友達」お天気お姉さん30年続けてわかったことは
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.24 16:00 最終更新日:2021.06.24 16:00
女性のキャリアは多種多様。「美女は友達」は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。
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梅雨明けが待ち遠しい季節になりました。週間天気予報で晴れマークを見つけると、洗濯や買い物など、その1日にスケジュールを集中させてしまいます。梅雨時は、1年で最も天気予報のお世話になる季節かも知れません。
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今回ご紹介する美女は、30年以上という日本最長のキャリアを持つお天気お姉さん・藤森涼子さんです。
現在も、24時間ニュース専門チャンネル『日テレニュース24・デイリープラネット』」で、気象キャスターとして火曜日から木曜日の番組を担当されています。
熊本生まれの藤森さんは、子供時代、お父様の転勤により福岡→香川→広島→大阪→札幌→埼玉→東京と、高校3年生で上京するまでたくさんの街で過ごしてきました。
プロレスファンだった藤森さんは、短大在学中、古舘伊知郎さんがMCを務めるTBSラジオの女子大生アルバイトに応募します。そのときのスタッフから声をかけられ、オーディションに合格。2年生の秋に、気象キャスター森田正光さんとの早朝の番組でデビューを果たしました。
1995年から気象予報士制度がスタートすると、翌年1月に合格率7%(当時)の難関を突破し、資格を取得。
「当初は、キャスターのための資格ではないと思って、予報士受験を避けていましたが、次第に有資格者は視聴者からの信頼度が上がると思うようになり、受験を決めました。お天気お姉さんとして番組に出演するかたわら、予報士の資格を持っているスタッフに質問して勉強を続けました」
2004年には、気象キャスターが集まるNPO法人の立ち上げにも携わり、気象変動や防災に関する知識の普及や啓発に精力的に取り組まれてきました。
そんな藤森さんの趣味は、自然の写真撮影。花や空などを撮影した写真集『かれん』も出版されています。
また2019年の夏には、全国の気象予報士が撮影した美しい自然の写真を集めた写真展『天気のミカタ、自然のミカタ』を開催。全国の気象予報士の皆さんが、ひとつのイベントに参加するという珍しい趣旨だったため、多くのメディアに取り上げられ、好評を博しました。
30年以上も天気予報を担当され、印象的だったのはどのようなことでしょうか?
「1994年の記録的大猛暑ですね。連日、最高気温35℃以上の日が続き、いま思うと、天気が変になってきたと感じるきっかけになった年でした。
また2000年以降は大雨による被害も続き、毎年のように東海豪雨などの名前がつく大雨に見舞われるようになりました。気象がニュースになることが増え、人々の関心も高くなったように見受けられます。
数年前からオンエアで使われるコメントも変わってきました。これまでは『エアコンに頼らずに涼しく過ごす工夫は……』などと話していたのが、現在は『危険な暑さとなりますので、エアコンを使用してください』と真逆になっています」
地球温暖化の影響で、日本でも毎年のように最高気温が更新されるようになりました。コメント以外にも、これまでの常識が真逆になることがあるようです。
「沖縄といえば暑いところというイメージがありますが、島は風通しがいいため、最高気温は31℃くらいなのです。本州から見ると、真夏の沖縄は避暑地になっています」
これは驚きですね。気象のお話は、知るほどに興味が増していきます。
「最近、写真を撮ることが以前にも増して楽しくなりました。これからもインスタで季節を感じる写真をどんどんアップしていきます。花や空などの美しい写真を見ながら、気象変動や防災に興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいです」
環境問題は他人事ではなく、私達1人1人の行動にかかっているのかもしれません。長年、気候変動を見続けたベテラン気象予報士の発信する情報に注目していきたいと思います。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も