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女子アナ宮崎宣子の「ドツボ脱出」下の階から「うるさい」と嫌味を言われて
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.03 16:00 最終更新日:2021.07.03 16:00
【宮崎さん、教えて!】
うちはマンションなんですが、下の階の人から「オタクは大型犬でも飼っていらっしゃるの?」と言われ、はじめ何のことだかわかりませんでしたが、後日、改めて「ひどい騒音です」と言われ、悩んでいます。
うちには、小さい子供が2人いるので、気をつけていてもある程度の音は出てしまいます。マンションは賃貸ではないので、簡単に引っ越すこともできませんし、下の階のお家には受験生がいらっしゃるようです。
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うちの子供たちにも最小限の負担で、下の階への騒音を減らすいい方法はないでしょうか?
【お答えしましょう】
ありません。残念ながらそれは無理かと思います。子供に騒がないでー! バタバタしないでー! と言ってもムダです。
自分を思い返してみても、やっぱりそう思います。壁はよじ登り、階段は3段飛び、4段飛びを繰り返し、階段下の廊下は凹んで歪んでいました。
私には弟がいますので、当時は2人で鬼ごっこして、ソファーやら、テーブルやら、廊下を走り回っておりました。
屋根に登って、そこにみかんを置き、鳩が来るのを観察していたら、屋根の上にたくさんフンをするようになり、巣を作り始め、そしたら、屋根のペンキがところどころ剥がれてきて、、、親から何やってんのよー!!! って怒鳴られました。
怒られても怒られても、なぜか響かないのが子供のエネルギーです。
実家は田舎の一軒家だったので、下からの苦情はなかったですが、野球して隣の家の窓ガラスを割ったり、他人の家の屋根によじ登って、一軒先にある友人宅と糸電話をつないだり、、、バトミントン、サッカー、バレーボール、なんでもやっては、「すみませーん。ボール取らせてください!」と言って庭に取りに行くのは日常茶飯事でした。
それくらい子供のエネルギーはすごいのです。なので、このエネルギーをなんとか鎮めようとしても難しいと思います。
逆に、音を立てるたびに怒っては子供も可哀想ですし、親もイライラが止まりません。
子供が家で元気で動いているのは、小学校低学年までです。その後は、家はご飯食べたり、勉強したり、休んだりする場所に変わっていきます。それまでの辛抱です・・・が、それまでの時期をどうするのか?
もう、ワイロじゃないでしょうか(笑)。
人の心って不思議なもので、ちょっとしたことで気分が変わったり、嫌いだった人に好意を持ったりします。
ひどい話がありましたよ。友人と食事に行こうという話になりました。私がお店を知らせると、「ここ美味しくないらしいよ。シェフの態度がよくないって聞いたよ。キャバクラ通いしている人しか働いてないって」と、行ったこともないのに、ま~いろいろ言ってきました。
でも、私は、このお店に何度が行ってましたし、友人の紹介だったので店主の人柄も知っており、、、キャバクラなんていく旦那さんじゃないですし、奥さんだって何度も挨拶して、どんな方か知っています。
なので、「とりあえず行ってみない?」とお誘いしたのです。
そうしたら、メニューも豊富でご飯は美味しいし、シェフも奥さんもずっと笑顔で丁寧な接客だし、サービスの一品まで出てきたもんだから、友人は「もしかしたら、隣のお店だったかも? ここ、めちゃくちゃいいじゃん! 気に入ったわ~」って平気な顔して言ってました。
ちなみに、帰りにちらっと隣を見たら理容室だったので、間違えてはいないと思います(笑)。
余談でした。。。失礼しました。ワイロの話に戻ります。
いま思うと、なぜあんなにやりたい放題やらかしても近所の方が寛容だったのか? あんなにしょっちゅう庭にボールを取りに行ったり、窓ガラスを割っても、近所のおばちゃんたちは笑顔で対応してくれました。不思議です。
でも、大人になってわかったのです。すべて、母が近所の方と常にコミュニケーションを取ってくれていたからです。
野菜が取れたらおすそ分けに行き、パンを焼いたら届け、道でばったり会ったら話しかけ、、、最近どうですか? ご家族の体調はいかがですか? と気にかけていました。
ワイロというと言い方がよくありませんが、、、母はなんでもシェアする人で、もらったものは必ずいろんな方へ配り、そこでいろんな話をして、お互いの相談役になったり、困ったときは助けあったりしていたんだと思います。
なので、質問者さんも下の階の方に、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
田舎から果物が届いたので、よかったらどうぞ」みたいな感じで、コミュニケーションを取りながら、季節の果物とかデザートとか、お土産を渡して、仲よくなってみてください。
そして、子供も紹介して、挨拶させたり、子供から贈り物させたりしてください。
私もトウモロコシや梅を漬けたのを持って行ったりすると、「あら~、いつもありがとう。お母さんによろしく言っておいてね。これ持っていきなさい」って、今度は饅頭やお茶や栗をもらって帰りました。
やっぱり、普段から知っていて、親近感のある子供なら、多少やらかしても、仕方ない、ってなるんだと思います。
私も昔は、飛行機で子供がギャン泣きしているときに「うるさいな~」って思ってましたが、友達が子供を産んで、一緒に遊んだりしているうちに、いつの間にか「飛行機怖いのかな? お腹空いているのかな?」と思うようになりました。
人の気持ちほど変わりやすいものはなく、いつでもどっちにでも転がるもんです。
だから、「いつも子供たちがすみません!
これ、有名なパン屋さんのものなんですが、運よく買えたので、よかったらどうぞ!」って、お子さんと一緒に渡してみてください。
「あら、これ食べたかったのよ。ありがとう」ってなる気がしませんか?
●宮崎宣子(みやざきのぶこ)
宮崎県宮崎市出身。早稲田大学卒業後、日本テレビアナウンサー。現在はフリーアナとして活動しつつ、実業家としてオーガニックハーブ販売中
※宮崎アナへの人生相談はインスタグラム@miyazaki_nobukoまたはinfo@smart-flash.jpで募集しています