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女子アナ日下千帆の「美女は友達」だめんず漫画家・倉田真由美 “おぼこ” 時代を語る

芸能・女子アナ 投稿日:2021.07.22 16:00FLASH編集部

女子アナ日下千帆の「美女は友達」だめんず漫画家・倉田真由美 “おぼこ” 時代を語る

倉田さん(左)と日下アナ

 

 女性のキャリアは多種多様。「美女は友達」は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。

 

 

 今回ご紹介する美女は、女性がリアルな自虐エピソードを描いた漫画として、幅広い世代の共感を呼んでいる『だめんず・うぉ~か~』作者の倉田真由美さんです。

 

「だめんず」は、バリキャリ独身女性たちの間で、瞬時に連帯感が生まれるパワーワードです。男運の悪さを自覚する女性たちが集まると、だめんず好きというカテゴリーで意気投合し、自らの不幸自慢が始まります。

 

 

 倉田さんは、美人が多くて有名な福岡県出身。中学時代から漫画を描いては少女漫画雑誌に応募し、高校3年生のとき、講談社の月刊少女漫画雑誌『なかよし』で初入賞。賞金5000円を手にしました。

 

「少女漫画は、10代でデビューしないと遅いんですよ。そして14~15才でプロになるのも珍しくないんです。若い感性がないと、子供の恋は描けません」

 

 優秀な倉田さんは、漫画の執筆と受験勉強を器用に両立させ、一橋大学商学部に合格。上京し、恋多き大学時代を満喫します。

 

「片思いが好きなんです。大学時代は恋愛に目覚めてしまい、たくさんのだめんずとデートしました。アメフト部の先輩と多摩動物園で初デートしたときは、帰りにホテルに誘われました。

 

 ところが近隣にしゃれたホテルがなく、唯一、帰路の道路ぞいにあったホテルの名前が『野猿』だったのです。当時は、“おぼこ” かったので、どうしてもそのネーミングが受け入れられず、結局、彼とはそれっきりになってしまいました」

 

 楽しいデートを繰り返していた学生時代も後半となり、1994年に就活を迎えたのですが、時代は就職氷河期に入っていました。受験した出版、テレビ、証券会社は、すべて不採用という不本意な結果になってしまいました。

 

 ところが、卒業直前に応募した『ヤングマガジン』のギャグ大賞で入賞し、女子高生の日常を描いた4コマ漫画『ほしまめ女学院』でプロデビューを果たします。しかし、漫画だけで食べていくのは難しく、塾講師や雀荘で打ち子のアルバイトをしていたそうです。

 

「20代の頃は、安定を求めて銀行員と付き合ったこともありました。いい人だったのですが、自分は安定ではないものを求めていることに気づいてお別れしました」

 

 その後は……ここで詳しくは書けませんが、とにかくだめんず街道まっしぐら。そのハードな経験の集大成が、2000年から13年間も続いた『だめんず・うぉ~か~』という作品に活かされたのです。

 

「当時の『週刊SPA!』編集長が、私の漫画を読んでくれていて、まったく実績のない新人に5ページもくれたのです。それまでの人生でいちばんのラッキーでした」

 

『だめんず・うぉ~か~』は予想を超える大ヒットとなり、2002年と2006年の2度、テレビドラマとして放映され、2010年にはBeeTVでアニメにもなりました。さらに2018年には、映画として全3作品が公開されたのです。

 

 連載が始まって20年以上経ちますが、だめんずに苦労させられる女性は、いつの時代にも存在し、倉田さんのエピソードは女性たちの間で常に共感されています。

 

 この先も、だめんずのストーリーは続くのでしょうか?

 

「いいえ、実は今年、これまでとは違った、アッと驚くようなものを出す予定です。まだここでは言えませんが……」

 

 どのような作品なのでしょうか。「言えない」と言われると余計に知りたくなりますが、あと数カ月以内にわかるのなら、楽しみに待ちたいと思います。

 

日下千帆(くさかちほ)

 

 1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

 

取材協力/コミックバスター時空 飯田橋店

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