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女子アナ日下千帆の「美女は友達」アナウンサー事務所社長になったメーカーOL
芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.16 16:00 最終更新日:2021.09.16 16:00
女性のキャリアは多種多様。「美女は友達」は、人生を謳歌する女性たちのキャリアインタビューです。
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地上波からBS、CS、ネット配信と活躍の場が広がってきたアナウンサーへのキャリアパスは、必ずしも局アナがスタートとは限りません。
いったん一般企業に就職し、そこで専門的な知識を身につけることができれば、話し手として大きな武器を得ることになります。今回ご紹介する美女は、OLからフリーアナとなり、その後、アナウンス事務所を立ち上げた牛窪万里子さんです。
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牛窪さんが就活生だった1980年代後半は、バブル経済の恩恵をもっとも感じることができる恵まれた時代でした。1986年の男女雇用機会均等法施行から、女性もさまざまな職種に応募することが可能となりました。この世代の女性は、ポジティブで華やかな方が多いよ うに見受けられます。
牛窪さんは、成蹊大学文学部を卒業後、美人が多いと噂されるサントリー(現在のサントリーホールディングス)に入社しました。
「OG訪問で、女性に優しい会社だということがわかり、入社を決めました。最初の1年半は経理に配属となり、決算業務などをおこないながら、会社のお金の流れを把握することができました。
このときの経験が、後の会社経営に大いに役立っています。その後、食品事業部に異動になり、商品の需給管理を担当しました」
居心地のよい職場だったそうですが、なぜマスコミに転向されたのでしょうか?
「就活時は自分には無理と考えていましたが、マスコミ勤務の友人が多く、自分で取材し、人に伝える仕事に魅力を感じるようになりました。そこで、『NHK日本語センター』の1期生となり、アナウンス技術を学んで、NHK横浜放送局のオーディションを受けました」
結果は見事合格。ラジオニュースや『こんにちはいっと6けん』のコーナーを担当し、企画から取材、編集までテレビ番組の作り方を1から学んだそうです。
「隔週で10分間のコーナーを担当し、企画からスーパー(文字)の送出といったディレクター業務もこなしていました。アナウンサーの仕事で難しいと感じたのは、インタビューです。当初は、ゲストからキーワードを引き出せず、上司に怒られることがよくありました。インタビューは、いまでも毎回、勝負です」
1999年、横浜放送局との4年の契約期間を終え、タイミングよく渋谷のNHK首都圏放送センターに異動することになったのですが、ここで新たな課題が発生します。
「個人との契約ができないので、プロダクションに入ってほしいと言われました。大手の事務所を受けに行きましたが、結婚している人は、家庭の事情で都合がつかなくなることが多いので、難しいと断られてしまったのです。
それなら自分で立ち上げようと、仲間を集め、2002年の元日に『メリディアンプロモーション』を立ち上げました」
現在、登録しているアナウンサーの数は10名。なかにはNHK国際放送で活躍するバイリンガルアナウンサーや、在京キー局のリポーターとして第一線で活躍するメンバーもいます。
プロダクションを立ち上げていたお陰で、NHKとの契約満了後も情報収集がしやすくなり、『朝日ニュースター』での政治討論番組やテレビ東京の情報番組などのオファーが続きました。
「今後は、若いアナウンサーのデビューの場を作っていきたいと考えています。10月の改編から『身近なことからSDGs』(TBS系列ほかローカル局)というラジオ番組を立ち上げる予定です」
コミュニケーションは永遠のテーマと考え、ライフワークにしている牛窪さん。会社設立当初からアナウンススクールを開校し、学生から社会人まで幅広く、話し方指導をおこなってきました。
また2011年6月に出版された『見るだけ30分!! あなたに合った「聞く」「話す」が自然にできる!』を皮切りに、続々とコミュニケーションに関する本を出版していらっしゃいます。
コロナをきっかけにコミュニケーションのあり方が変化した今、これからのテーマは、「オンラインでの伝え方」だそうです。
誰もが自分のチャンネルを持てる時代です。アナウンサーの活躍の場もオンラインがメインとなり、大きく広がることでしょう。
●日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も