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即位礼や五輪イベントで司会…元NHK記者が語る「ラッキーを引き寄せる」3カ条/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

芸能・女子アナ 投稿日:2021.10.21 16:00FLASH編集部

即位礼や五輪イベントで司会…元NHK記者が語る「ラッキーを引き寄せる」3カ条/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

日下アナ(左)と山本さん

 

 滝川クリステルさんがニュース番組で人気となったころから、国際的なバックグラウンドを持つアナウンサーが増えてきたように見受けられます。

 

 かつて私は、首都圏の私立大学でキャリア講座やカウンセリングを担当していましたが、あるとき、アナウンサー志望の女子学生が、「局アナ受験で、集団面接の半分がエキゾチックな顔立ちのハーフや帰国子女でした。純日本育ちの私では太刀打ちできません」と嘆いていたのを思い出します。

 

 

 実際、海外取材も多いアナウンサーの仕事では、外国語ができるほうが有利です。今回ご紹介する美女は、18才までアメリカやヨーロッパなどで過ごし、英独仏と日本語の4カ国語を操るフリーアナの山本ミッシェールさんです。

 

 プロフィールを拝見したところ、やはり得意の語学を活かした分野で大活躍されています。2020年東京オリンピック・パラリンピック招致イベント、そして、天皇陛下の即位礼正殿の儀や晩餐会でも司会を務めていらっしゃいます。

 

 ロサンゼルス生まれの山本さんは、ミッシェールという名前からハーフのように思われますが、これは生まれたときにつけられたミドルネームで、ご両親とも日本の方だそうです。彼女が長期的に日本に住むようになったのは、大学からでした。

 

「フランスの大学に合格し、入学金も払い込んだのですが、自分のルーツである日本のことをもっと知りたいと思うようになりました。そこで、日本の大学に合格したら日本行き、ダメならフランスに残ると決めて、筑波大学を記念受験しました。結果は無事に合格でき、日本行きが決まりました。

 

 裏千家の正教授だった母を手伝っていたことで、たまたま知っていた千利休の話と、演劇コースで学んでいたシェイクスピア作品に関する論述が試験に出たのです。私にとってラッキー問題でした」

 

 就職活動のシーズンに入り、山本さんは当初、大学院に進学して文学を学び続ける予定でしたが、「本に描かれている人生を読み解くには、人々のリアルな生活を知らないといけない」と思い、急遽、方向転換を図りました。

 

 教授から「人の人生に触れる仕事をしたいなら、メディアを受けてみたら?」とアドバイスを受け、マスコミ受験を開始。すると、TBSのアナウンサー面接では、偶然、筑波大学のOBの面接官にあたりました。

 

「君は、アナウンサーで採用される人材だろうけど、人の人生に触れたいなら、このままアナウンサーになってはいけない。記者になるべきだ」と言われ、翌日から一般職に志望を変更。

 

 NHKを受験してみたら、ここでもまたラッキーなことが。最終面接ではっきりと「日本語を読む、話すはできますが、書けません」と申し出ると、役員が「教えます」と答えたそうです。

 

「入局後、京都に配属になって初出勤してみると、デスクの上に小学生の漢字ドリルが6冊置かれていて、毎日、上司が採点してくれました」

 

 現場に出てからは、警察への夜討ち朝駆けだけでなく、伝統文化やスポーツなど、語学を必要とするあちこちの現場に呼ばれるようになりました。

 

 慣れない環境でのハードな仕事により、山本さんはみるみる痩せていきました。その激ヤセぶりは、食堂スタッフが毎日、スペシャル定食を用意してくれるほどでした。

 

 やり甲斐は感じながらも、NHKを1年で退社。その後は京都で、着付け、華道、茶道を習うなど、日本文化への造詣を深めていきました。

 

 東京に戻ると、すぐにNHKの人事部から連絡があり、どのような働き方でもよいので、戻ってきませんかというオファーを受けました。そこで、東京に異動になっていた元上司に会いに行ったところ、偶然、通りがかった国際放送局の英語アナウンス部長を紹介され、翌週からアナウンサーとして勤務することが決まりました。

 

 これまでさまざまなジャンルの番組を担当してきた山本さんですが、現在は、NHK WORLDの科学番組『サイエンスビュー』のキャスター・リポーターとして活躍されています。

 

「47都道府県すべてを取材した経験から、今後は、日本の誇れる伝統工芸や食文化について、世界にプロモーションするお手伝いをしたいと考えています」

 

 今年7月には、英訳を担当した絵本が出版されました。日本の国歌『君が代』をわかりやすい言葉と美しい絵で表現したバイリンガル絵本『ちよにやちよに~愛のうた きみがよの旅』です。

 

「『君が代』の元歌は、1100年前に古今和歌集で採り上げられた和歌のラブレターで、愛する人を思う気持ちが歌われています。

 

 実は、『君が代』には、日本政府が公式に発表した翻訳がなく、内閣府の英語のHPでは、歌詞がそのままローマ字表記されているだけなのです。日本の温かい真心をどう伝えるか、言葉選びに気を遣いながら、格調高く翻訳しました」

 

 この絵本には、和を大切にする日本人の心が表現されています。私たちは、今こそお互いに助け合いながら、元気な日本を取り戻していくときだと教えてくれているようです。

 

■ラッキーを引き寄せる3カ条

(1)思い立ったら即行動してみる
(2)人に渡されたチャンスのバトンはしっかり受け取って、チャレンジしてみる
(3)毎日、「楽しかった」「幸せだな」「ありがたいな」と感じられる生き方をする

 

日下千帆(くさかちほ)

1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

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