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柳楽優弥 21歳の「居酒屋アルバイト」写真…『浅草キッド』たけし役の名演技を生んだ“挫折”と“下積み”

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.25 06:00 最終更新日:2021.12.25 06:00

柳楽優弥 21歳の「居酒屋アルバイト」写真…『浅草キッド』たけし役の名演技を生んだ“挫折”と“下積み”

21歳当時、居酒屋のホールでアルバイトをする柳楽。18歳のときには“激太り”が報じられたが、体はすっかり絞られ、筋肉質に生まれ変わっていた

 

 ネットフリックスの映画『浅草キッド』、ドラマ『二月の勝者』(日本テレビ系)で、ともに主演を務める柳楽優弥(31)の評判がすこぶるいい。

 

 若手俳優屈指の演技派として定評のあった柳楽だが、特に今回『浅草キッド』でのビートたけし役は「完全に憑依したかのよう」と大絶賛されているのだ。

 

 

「たけしの立ち振る舞いや話し方、細かい仕草でかぎりなく似せているのですが、それがものまねに終わっていないのが彼のすごいところ。特殊メイクで現在のたけしを演じるシーンでは、ロケ中の浅草でたけし本人に間違われたり、たけしの実際の付き人の無法松が『俺ですら(たけし本人と)勘違いしちゃう』と言ったそうですが、それも頷ける完成度の高さです。師弟愛や下積み時代の行き場のないもどかしさなども、見事に体現していました」(映画ライター)

 

『浅草キッド』で視聴者の涙を誘った一方で、『二月の勝者』では「誰とも打ち解けず笑うこともない、超現実主義な進学塾の校長」を演じている。ネット上では「『浅草キッド』のビートたけしと『二月の勝者』の黒木先生が同じ人なんてありえない」との声も上がるほど、対照的な役柄を演じて視聴者を驚かせているのだ。

 

 2021年は完全に当たり年になった柳楽だが、10代のころは挫折も経験した。是枝裕和監督に抜擢されて、映画デビューを主演で飾った『誰も知らない』(2004年)では、史上最年少の14歳で、日本人初となるカンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞を受賞。俳優として、これ以上ない順風満帆なスタートを切り、映画、ドラマ、CMなどの出演に恵まれた。

 

「しかし若くして才能が開花したせいか、のちに本人が『人間不信になった』ことや、当時の自分を『天狗なんてもんじゃない。今ここにいたらぶん殴ってやりたい』と振り返ったほど、その代償も大きかったようです」(同前)

 

 2008年には精神安定剤の大量摂取による救急搬送騒動を起こしたり、体重が80kgを超えるほど激太りし、一度会っただけの中村勘三郎から「君は見栄えが悪いから俳優辞めなさい」と言われたことも。そのひと言を原動力に25gkの減量に成功、19歳のときに堀越高等学校の1年先輩で、女優の豊田エリーと結婚して1児の父親になるも、すっかり仕事は減ってしまっていた。

 

 本誌が東京・表参道の居酒屋で働く彼に遭遇したのは、まさにそのころだった。2011年、本誌記者がたまたま入った居酒屋で、小さい声で「お待たせしました」とランチを運んできてくれたのが、誰あろう柳楽だったのだ。当時の彼を知る映画関係者が語る。

 

「当時の柳楽さんは、若くして脚光を浴びてしまったことにコンプレックスを感じていたそうです。演技の幅を広げ、さらに役者として上を目指すために、社会勉強の一環として1年ほど事務所公認でアルバイトをしていたんです。居酒屋の前には10カ月、自動車ディーラーで洗車のアルバイトをしていました」

 

 柳楽は本誌記者に「本日の日替わりメニューは豚のミルフィーユカツです」と案内をしてくれたが、本人だと気づかれたくないのか、とにかく声が小さかった。しかし「柳楽優弥」の名札をつけ、姿勢よくホールで接客する姿は、なかなか様になっていた。

 

 21歳時にアルバイトで世間の荒波にもまれた柳楽は、その後、着実に俳優としてのキャリアを積み、見事に復活を果たした。

 

「ハマり役として人気が高かったドラマ『ゆとりですがなにか』(2016年、日本テレビ系)で演じた“おっぱいパブ”の客引き役などは、彼なりに挫折を経験したからこそのリアリティがあった。今回の『浅草キッド』で見せた、たけしの下積み時代の演技にもバイト時代の悔しい思いや経験が存分に生かされていると感じますね」(同前)

 

 柳楽の2021年の大ブレイクの兆しは、10年前に訪れた“下積み”時代にあったのかもしれない。

 

( SmartFLASH )

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