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ガチャガチャにハマって海洋堂でジオラマ作り/女子アナ横井弘海のエンタメ時間

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.01.14 16:00 最終更新日:2022.01.14 16:00

ガチャガチャにハマって海洋堂でジオラマ作り/女子アナ横井弘海のエンタメ時間

ボンドで山の上の猿を固定

 

 カプセルトイの人気がすごいことになっています。最近は駅でもよくコーナーを見かけますが、大人も子供も何百円も投入して、勇んでカプセルを開けています。

 

 カプセルトイには「ガチャポン」「ガシャポン」「ガチャ」などさまざまな商標がありますが、ここでは「ガチャガチャ」で統一します。キン肉マンの「キン消し」以来、ブームを牽引してきたバンダイの広報・駒木根萌子さんによれば、ガチャガチャはこれまでもブームの山をいくつも超えてきたといいます。

 

 

 プリンスホテルが「お年玉初夢ガチャ」で、1泊250万円相当のスイートルームの宿泊券を入れたり、「ピッポン!」がキャビアガチャを用意したり、本物の真珠が1000円で買える「あこや真珠ガチャ」が登場したりと、最近は豪華で派手なものも増えましたが、現在は第4次、第5次ブームと呼ばれ、「オモ写」も流行っているそう。

 

キャビアのガチャガチャ

 

「オモ写」はフィギュアやガチャガチャなどのおもちゃを組み合わせて写真を撮るのです。コロナ禍で「安近短」なエンターテイメントが求められていることも関係しているのか、SNSには独創的な世界を表現した作品が数知れずアップされています。

 

 先日、上野駅構内で「上野ランド」(運営はケンエレファント)に入ってみました。店には約200台がズラリと並んでいます。完売した貴重品も含めてガチャガチャを山ほどエプロンにぶら下げた店の女性に、少しお話を伺いました。

 

「これは全部アルバイトのお金で買いました。人気の商品は1週間で完売することもあります。現在は3機あるヤマザキパンが人気で、1日100個以上売れます。誰もが知っている食べ物ですし、チェーンがついて、バッグなどにつけやすいのも人気の理由かもしれません」

 

 彼女曰く、やはり「オモ写」人気なのか、ガチャガチャに入った家具を集めて、たとえばテーブルに別のガチャガチャから出たビールを載せ、近くに人形のフィギュアを置くなど、自分だけの世界を作って楽しむ人が多いそうです。

 

上野ランドの店員さんが集めたガチャガチャ

 

 時を忘れて「オモ写」にハマる人が多いのは、わかる気がします。実は私も、お正月休みに高知県を訪れ、「海洋堂スペースファクトリーなんこく」で、フィギュアの色づけとミニ・ジオラマづくりに挑戦したからです。

 

 国内フィギュア制作メーカーのパイオニアにして最大手の海洋堂をご存じの方は多いでしょう。創業者で「館長」と呼ばれる宮脇修氏は、1928年、高知県大方町(現黒潮町)で生まれました。

 

 この「海洋堂スペースファクトリーなんこく」は、フィギュアの工場見学や、海洋堂ならではのものづくり体験にチャレンジできる施設。生物造形の世界で知らない人はいないという松村しのぶ氏が作った4メートル超の大型モニュメント「生命の塔」がエントランスで出迎えてくれました。

 

 さて、ジオラマ制作体験は、その時々に用意されているフィギュアから好みで2個を選んで、キューブのなかに好きな風景を作っていくもの。

 

 海洋堂のフィギュアならジオラマに入れていいというので、「高知人物伝フィギュア」を回してみると、なんと! 宮脇修館長が出てきました。

 

「これは高知を詰めたジオラマにするしかない」と思っていると、案内のお兄さんが「このカツオのたたきも細かいところまでこだわっています」と、詳しく説明してくれました。

 

 なんでも、直径5cmに満たない盛り皿の模様から、新鮮な切り身の1枚1枚、たたきに欠かせないニンニクのひとかけらまで、すべて異なるそうで、どうしてここまでと思うほどの凝りようです。海洋堂のフィギュアの精巧さには驚くばかりです。

 

まずはフィギュア選び。精巧なカツオのたたきに驚く

 

 でも、それをどうやってジオラマに構成するかは悩みました。結局、坂本龍馬が太平洋を見渡した桂浜で、宮脇館長がカツオのたたきを自慢しているところを、山の上からサルが絵に描いている状況にしました。

 

「正解はないですから」というお兄さんの言葉に励まされながら、集中して時間が経つのを忘れてしまいました。出来はさておき、これは楽しい!

 

 東京に戻り、部屋を見まわしてみると、けっこうガチャガチャを持っていました。むかし、「大英博物館 古代ギリシャ展」で買った「アフロディテの胸像」が、いまヤフオクで数千円で売っているのを見つけ、驚きました。私も、しばらく「オモ写」にハマりそうです。

 

お値段高騰中のアフロディテの胸像

 

横井弘海(よこいひろみ)
東京都出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テレビ東京パーソナリティ室(現アナウンス室)所属を経てフリー。アナウンサー時代に培った経験を活かし、アスリートや企業人、外交官などのインタビュー、司会、講演、執筆活動を続ける。旅行好きで、訪問国は70カ国以上。著書に『大使夫人』(朝日新聞社)

 

( SmartFLASH )

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