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赤字水族館を「全国人気No.1」に育てた館長の “3つの秘策”/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.03 16:00 最終更新日:2022.02.03 16:00

赤字水族館を「全国人気No.1」に育てた館長の “3つの秘策”/女子アナ日下千帆の「美女は友達」

日下アナ(左)と秋澤さん

 

 現在、日本には150ほどの水族館があるそうです。最近は、ペンギンやイルカのショーが、華やかな光線やプロジェクションマッピングで彩られたハイテク水族館が人気を呼んでいます。

 

 ところが、昨年、「ねとらぼ」の調査で全国人気No.1となったのは、昔ながらの展示法で勝負している高知県の桂浜水族館だったのです。

 

 高知市の桂浜公園内にあるこの水族館は、海で獲れた魚を子供たちに見せてあげたいという地元の漁師さんの思いから、91年前に開館しました。派手さはほとんどなく、子供の頃に家族で出かけたような懐かしい雰囲気があります。

 

 

 今回ご紹介する美女は、赤字水族館を人気No.1に押し上げた館長の秋澤志名さんです。

 

 高知市出身の秋澤さんは、学生時代、都内のデザイン専門学校に通いながら、居酒屋でバイトリーダーとなり、社員なみのお給料をもらっていました。

 

 卒業後もしばらくそのまま働きましたが、子供の頃からデパートで働く夢を持っていたため、地元の西武デパートに転職。化粧品売り場でビューティーアドバイザーとして働き始めます。

 

 ところが、転職から2年で化粧品会社が撤退してしまい、今度は知人の紹介で、高知県生涯学習支援センターの初代コーディネーターを務めることになりました。

 

 ここでは引きこもりの子供たちを支援しましたが、2004年、桂浜水族館に異動になった理事長に誘われ、秋澤さんも一緒に水族館の仕事に携わることになりました。

 

「お客様の目線で改善策をアドバイスしましたが、最初はパートタイムだったので、実際にはなにも改革できない状況でした。2014年にスタッフの総入れ替えがあり、私もフルタイム勤務に変わりました。そこで、開業85周年に向け、古い、つまらない、暗いというネガティブなイメージをプラスに転換していきました」

 

 秋澤さんのリーダーシップのもと、スタッフのみなさんが奮闘した結果、SNSのフォロワーが22万人になり、2018年には来館11万人を突破しました。

 

水族館のスタッフと、マスコットキャラクター「おとどちゃん」

 

 かつて県民にさえ認知度が低く、赤字続きだった水族館は、いったいどのようにして人気No.1になったのでしょうか。桂浜水族館の成功には、3つの秘策がありました。

 

 1点めはSNSの活用です。広告費がなくても世界に発信できるSNSで、がっちりと若者のハートをつかむことができました。マスコットキャラクター「おとどちゃん」のつぶやきはユニークで、ほのぼのした気持ちにさせてくれます。

 

 2点めは、水族館に興味がない人も呼び込むイベントの開催です。来館した芸能人の協力を得て、水族館らしからぬお見合いパーティやトークライブを開催しました。

 

 初対面でも飲みながら親しくなれる高知の県民性のためか、イベントでたくさんのお客さまを呼び込むことに成功しました。また、ラッキーな偶然ですが、桂浜に「ポケモンGO」のレアキャラが出没してくれたのも追い風となりました。

 

 3点めは、イケメンスタッフの起用です。飼育員自身がSNSで発信することで、飼育員への “追っかけ” も登場したそうです。実際、東京から毎週のように通う熱烈なファンもいて、バレンタインデーには事務所がチョコレートで埋め尽くされるそうです。

 

 アイデアが次々に湧き出てくる秋澤さんのことですから、この先も予想を上回る楽しい仕掛けを考えていかれるのでしょう。

 

「今後もマイナスをプラスに変え、枠にとらわれない新しい見せ方のショーを企画しています。コロナ禍で笑顔が少なくなってしまった子供たちのために、クスッと笑えるような明るい話題を提供していきたいです」

 

 桂浜水族館は、あくまで生き物が主導。動物がイヤがるときはショーをやらないという徹底ぶりです。大切にされている幸せな動物を見ていると、こちらも幸せな気分になります。芸達者なアシカや、じゃれあうカワウソの赤ちゃんに会いに行ってみませんか?

 

■自分改革のための3カ条

 

(1)はい!YES!よろこんで!なんでもやれるチャレンジャーになる
(2)マイナスをプラスに! なんでもポジティブシンキング
(3)笑門来福! 笑えば幸せが寄ってくる。笑顔を忘れない

 

日下千帆(くさかちほ)
1968年、東京都生まれ。1991年、テレビ朝日に入社。アナウンサーとして『ANNニュース』『OH!エルくらぶ』『邦子がタッチ』など報道からバラエティまで全ジャンルの番組を担当。1997年退社し、フリーアナウンサーのほか、企業・大学の研修講師として活躍。東京タクシーセンターで外国人旅客英語接遇研修を担当するほか、supercareer.jpで個人向け講座も

 

( SmartFLASH )

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