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芸能界一過酷でブラック!?“タレント専属運転手”の実態

芸能・女子アナFLASH編集部
記事投稿日:2014.03.06 07:00 最終更新日:2016.02.29 22:45

芸能界一過酷でブラック!?“タレント専属運転手”の実態

写真:AFLO

 

 駕籠に乗る人、かつぐ人。そのまたわらじを作る人。職業に貴賤はないけれど、車の後部座席にふんぞりかえるタレントと、走らせつづける運転手とでは驚くほど環境が違う。芸能界一過酷でブラックな職業といわれている、芸能人の専属運転手。その実態を関係者と経験者が声をひそめて明かしてくれた。

 

「早朝から深夜まで、芸能界でマネージャー以上に過酷といわれている仕事が、芸能人の専属運転手だ。長年勤めていた運転手が急に辞めてしまうと、どこも後任を探すのに苦労している」(芸能関係者)

 

 志村けん(64)は以前、求人転職情報サイトで運転手を募集していた。

 

「志村自身も、いかりやさんの付き人出身。運転手を勤め上げれば、志村に芸能デビューさせてもらえる可能性はあると思います。だが毎晩のように朝方まで飲む。大半は車中での待機になるでしょう。でも、志村はエンジンをかけたままでもOKなので、冬でも夏でも快適なほうですよ。募集広告では、運転手の給料は20万円だった」(芸能プロ関係者)

 

 業界最底辺の額で運転手を雇っていたのは、ダイノジの大地洋輔。

 

「'07年に『エアギター世界選手権』で2連覇した大地は、ノリノリで弟子を取った。ロケ現場に弟子の運転する車で現われ、“うちの弟子が道を間違えちゃって……”なんて話してました。でも、詳しく聞いたら朝から深夜までかかることもあるのに、日給たった1000円だった。あまりの過酷な条件にその弟子はわずか1カ月で逃げ出しました」(前出・芸能プロ関係者)

 

「イワイガワ」は、ともに元タレント専属運転手という異色のお笑いコンビだ。

 

「約20年前、タモリさんの家の前には全国から弟子入り志願者が列を作っていました。最初、土下座してお願いしたら『立って』とやんわり断られましたね。あきらめずに1カ月通い続けたら、タモリさんから部屋に呼ばれた。でも『この世界はフィーリングだから、教えることはできない』と。それでも19日間通ったら、言われたのが『免許持っているか?』。ようやく認められました。

 

 初めて運転したとき、『人生っていったい何ですか?』と聞いたら、『俺にもわからないよ。でも、わからないことを考えるのが人生なんじゃないのか?』。今でも忘れられない言葉です」(岩井ジョニ男)

 

「僕は所属していた事務所が消滅したときに、知人に『浅田美代子さんの運転手やらない?』と声をかけてもらいました。初日、本人を乗せたまま1000万円のベンツをこすってしまって……。頭が真っ白になりましたね。でも、『気をつけてね』と軽く注意されたくらい。おおらかな人です」(井川修司)

 

 芸人の仕事が鳴かず飛ばずだったため、事務所に懇願し大先輩であるくりぃむしちゅーの上田晋也(43)の運転手をしているのは浜ロン(40)。

 

「運転中にお腹を下しまして……。『お腹が痛いのでコンビニに寄ってもいいですか』と聞いたら笑いながら『オマエ、ふざけんなよ。ダメだ、行かせない』と言われた。最終的に許可をもらった途端、気持ちが緩んだのか“ミリッ”て出てしまったんです……。4秒後くらいに『クサっ!オマエ!』って上田さんに言われながらコンビニのトイレに駆け込みました。

 

 用を足した後に駐車場に戻ったら、寒がりなのに車の前部の窓を全開にした上田さんが窓から月を眺めていました。その後『後輩がクソ漏らして待ってる気持ちがわかるか』と絞られました(笑)」

 

 薄給にもめげず、寒空の下、男たちは今日もハンドルを握る。

 

(週刊FLASH 2014年3月18日号)

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