ヒロド歩美の「熱虎トーク」マートン選手のおかげで阪神ファンに…第一声は「今日はいい天気ですね！」

 

■私がタイガースファンになったきっかけはマートン選手

 

　1億2000万人の阪神タイガースファンの皆様！　いかがお過ごしですか？　我が阪神タイガースは、開幕9連敗という衝撃のスタートとなりましたが、兵庫県尼崎市の商店街では、例年どおり優勝マジックが点灯しました。私もTORACO（タイガース女子）ですから、その熱い気持ちを共有しています。

 

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　今回、嬉しいご縁をいただいて、私のアナウンサー人生の一部といっても過言ではない「阪神タイガース愛」を綴る連載が始まることになりました！　ヒロドは日々、喜びを噛み締めています。つくづく、タイガースのファンでよかったと。

 

　社会人になるまで、プロ野球のことをまったく知らなかった私が、いかにして熱狂的なタイガースファンに変貌を遂げたのか？　まずは、そこからお話ししたいと思います。

 

　きっかけは2014年、ABCテレビへの入社でした。4月下旬、研修の一環で甲子園球場へ行くことになりました。このときの私は、プロ野球のチームが12球団あることさえ知りませんでした。当然ながら、タイガースの選手の名前もわかるはずがありません。そんな私に先輩が言いました。

 

「ヒロドって英語しゃべれるよな？　マット・マートンに話しかけてこい！」

 

　戸惑う私……。マートンって誰？　という状態。このとき、マートンがシーズン最多安打を3回も記録しているすごい選手だなんて知りません。第一声はこんな感じでした。

 

「今日はいい天気ですね！　私はABCの新入社員で、現場研修に来ています」

 

「君の名前は？」

 

「ビクトリア（ミドルネーム）と呼んでください」

 

「君の英語はオーストラリア訛りだね」

 

「父が日系のオーストラリア人三世なんです」

 

　試合前の立ち話だったので、時間にして3分ほどの会話でしたが、この体験が大きかったんです。いっさい野球の話はしていません。けれども、マートンと英語で話せたことで親近感が湧いて、距離が縮まった気がしました。

 

　それから、マートンを応援するようになったんです。阪神戦の中継を観るようになり、マートンが打席に立つと手を止める、そんな習慣が始まりました。

 

■入社2年めにはベンチリポートに

 

　タイガースの試合を観るのはもちろん、夜はスポーツニュース、朝はスポーツ新聞をチェック。さらに、野球中継を観戦しながらスコアブックをつけるようになり、ルールや選手の特徴などがわかるようになっていきました。マートンによって、私の “虎愛” が覚醒したのです（この年、マートンは首位打者のタイトルを獲得しました！）。

 

　その甲斐あってか、入社2年めに、タイガースのベンチリポートを担当することになりました。以降、マートンとは会うたびに挨拶をして、ときには対戦投手の攻略法について語ってくれたこともありました。私はマートンに取材のイロハを教わった気がします。ご本人はそんな気サラサラないと思いますけどね。

 

　今振り返ると、入社当時の自分がタイガースとジャイアンツしか知らなかったことが恥ずかしくて仕方ありませんが、何も知らなかったからこそ今の自分があると確信しています。なので、この連載を通して、野球を知らない方でもタイガースファンになるきっかけとなる “虎情報” をお届けできればと思います！

 

ひろどあゆみ
1991年10月25日生まれ　兵庫県出身 2014年4月、朝日放送（現朝日放送テレビ）に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中

 

※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中

 

写真・木村哲夫
ヘアメイク・ツジマユミ

 

※成績は4月5日現在

 

( 週刊FLASH 2022年4月19日号 )